12月18日(水)放送の『戦え!スポーツ内閣』(MBS)に、ジョッキーの武豊騎手と福永祐一騎手が出演。当時社会現象を巻き起こすほどの強さを見せ、今年7月30日にこの世を去った競走馬ディープインパクトの軌跡を振り返る。
2004年12月19日、武を背にデビュー戦に臨んだディープインパクト。しかし当初の予定では、武はこのレースで別の馬に騎乗する予定になっていた。それでもレースの5日前に調教師から依頼され、調教に乗ることに。武はこのとき、ディープインパクトが「とんでもなく走る馬」と感じたという。そこで、もともと騎乗する予定だった馬を断りディープインパクトに騎乗、圧倒的な勝利を収めた。
MCのブラックマヨネーズ・小杉竜一から「調教で乗ったときの感想はどうでしたか?」と聞かれた武は「今まで味わったことのない感触だった。親しい人には『来年、大変なことになるよ』と言っていた」と振り返る。
さらに、今後もディープインパクトに乗るために「自分自身もけがをしたくないなと思いました」という強い思いがあったことを明かした。
引退レースとなった2006年のGI有馬記念について、武は「(ディープインパクトは)難しい馬だったので、今まで乗りこなせたレースはそれまで一回もなかった」と振り返る。そしてこの引退レースで「最後は完璧なレースをしたい」という思いがようやく成就したと語る。
番組ではさらに、2005年の皐月賞を勝利したあと武が残した「走っているというより飛んでいる」という名言や、単勝1.0倍の圧倒的支持を得て勝利した同年のGI菊花賞など、ディープインパクトが残した伝説のレースの数々を、映像とともに振り返る。
『戦え!スポーツ内閣』
MBS
12月18日(水)後11・56~深0・53
©MBS