12月28日(土)放送の『サワコの朝』(MBS/TBS系)は、番組オープニングのイラストを描いたイラストレーターの故・和田誠さんをしのぶスペシャル企画「私の愛した和田誠」を送る。
スタジオにはやさしいタッチの和田作品が飾られ、さながら一日限りの“和田誠ギャラリー”。和田さんのイラストそのままの温かな雰囲気で収録が始まる。
阿川佐和子と共に和田さんの思い出話に花を咲かせるゲストは、大の映画好きで、和田さんと映画に関する共著も出版している脚本家・三谷幸喜、和田さんが初めてメガホンをとった映画「麻雀放浪記」(1984年)に出演した大竹しのぶ、そして和田さんの絵に惹かれてデザイン業界を志したイラストレーターの南伸坊。和田さんとプライベートでも親交のあった3人が顔をそろえた。
番組では、3人がぞれぞれお気に入りの和田作品とともに和田さんとの思い出を語る。
三谷は、自身と憧れのビリー・ワイルダー監督、劇作家ニール・サイモンが描かれた似顔絵イラストを「これこそ家宝ですよ」とホクホク顔で披露。トークでは、和田さんが絵をプレゼントしてくれた経緯や、和田さんのエッセイ『お楽しみはこれからだ』に夢中になった中学時代のエピソードを振り返る。
大竹の心に残る作品は、コンサートで販売するグッズ用に描いてもらったというロゴイラスト。「『何でも使っていいよ』って言ってくださって、描いてくれたのがこの絵で…」と、おおらかで絵を描くことが大好きだった和田さんを回想する。
和田さんらしいタッチで描かれた「麻雀放浪記」の絵コンテや、和田さんが企画・演出・進行を務め、大竹がゲスト出演したコンサートの秘蔵映像も紹介する。
南の記憶に今もきらめく和田作品は、たばこ「ピース」の雑誌広告。中学時代にその広告と出合い、「これがすごく面白くて。こういうことをやりたいなぁと思った」という南が、和田作品の魅力を語る。
さらに、和田さんの妻で料理愛好家・平野レミから動画コメントも到着。「和田さんともっともっといっぱいしゃべりたかったし、もっといろんなこと聞きたかった」という平野。そんな平野が披露した遊び心あふれる和田作品に、スタジオの面々は大盛り上がりする。
『サワコの朝』がスタートした2011年秋以前から、和田さんはこの番組に愛情深くかかわってきた。阿川は「和田さんにね、音楽とオープニングの絵のことをご相談したら、すごく楽しそうに『あれがいい、これがいい』って」としのぶ。さらに“テレビに出るのが大嫌い”な和田さんと『サワコの朝』の、阿川しか知らないとっておきエピソードも語られる。
最後は、三谷に「このオープニングはずっと続くわけでしょ?」と聞かれた阿川が「もちろんですよ」「この番組はこれからも、和田誠さんの絵で始まりますので」と力強く返答。そして三谷からも、和田さんがタイトル画を担当した朝日新聞の連載コラム「三谷幸喜のありふれた生活」への思いが語られる。
『サワコの朝』
MBS/TBS系
12月28日(土)前7・30~8・00
©MBS