大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合ほか)が1月19日(日)にスタートする。放送を目前に控え、試写会見で主演の長谷川博己が撮影のエピソードや役柄について語った。
大河ドラマ59作目の本作は、戦国武将・明智光秀を主人公に、戦国の英雄たちの運命の行く末を脚本・池端俊策のオリジナルストーリーで描く。戦国時代を描く大河として初めて4Kフル撮影される。
主人公・明智光秀を演じる長谷川は「こうやって皆様に作品をお届けすることができまして、ひとまず安堵しています。まだまだ大変なこともあると思いますけども、それぞれの役割をスタッフキャスト含めて、できるだけ最大限発揮できるように一年間頑張ってきたいと思っております」とあいさつ。
1話から殺陣のシーンも多い長谷川。苦労した点を聞かれると「僕は人を切るときは息を止めるんですけど、追いかけて切るシーンをずっとやっていたので、ほとんど息をしていないんです。酸欠状態になって倒れそうでした。これから鎧を着たりしながら演じるシーンもありますし、少し容赦いただきたいなと思っています(笑)」と。
脚本の感想を聞かれると「読んだ時にすごく難しい役だなと思いました。いろんな方が出てきて、すごくキャラが立っているんですけど、僕の役はいわゆるみんなが知ってる明智光秀になる前の姿だったので、そこをどういう風に演じていったらいいのかなと思っていました」と明かした。
続けて「演じていくうちに、光秀はこういうキャラクターなんだなと感じていますが、『得体の知れなさ』っていうのを持ち続けていく人間なんだと思います。『自分が何者なのか分からない』っていうせりふがあるんですけど、それに通ずるものがあるんじゃないかなという気はしています」と語った。
1月19日(日)放送の第1回は「光秀、西へ」。領地を荒らす野盗を撃退した際、明智光秀(長谷川)は、その頭領が持っていた「鉄砲」という見たことのない武器に興味を持つ。美濃守護代・斎藤氏の名跡を継ぐ斎藤道三(本木雅弘)に掛け合い、ある約束と引き換えに、鉄砲がどういうものか探る旅に出る。
堺ではひょんなことから三好長慶の家臣・松永久秀(吉田鋼太郎)に気に入られる。次に向かった京では、名医と名高い望月東庵(堺正章)と出会うが、大のばくち好きで、本当に名医なのかヤブ医者なのか分からない。そんな中、大名同士の抗争が始まり、町は大火事になる。
大河ドラマ『麒麟がくる』
NHK総合ほか
1月19日(日)スタート
毎週(日)後8・00~8・45ほか
※初回は75分の拡大版