映画「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」の完成披露試写会が行われ、大泉洋、小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江、濱田岳、松重豊、成島出監督が登壇した。
何人もの愛人がいるモテ男・田島役のオファーが来た時の心境を聞かれた大泉は「プロモーションの時期になって、やたらと“モテ男”と言われるが、映画の中であんまりモテてるシーンはないんですよ」とひがみ、続けて、「憧れの成島監督からオファーをいただけたこと、また小池さんとご一緒できることがうれしかった」と当時の心境を語った。
田島と大泉の共通点について小池は、「大泉さんのチャーミングさが、田島にもにじみ出ていた。そのチャーミングさから、大泉さんを嫌いな人間を聞いたことがない」とべた褒め。それに対して大泉は、「おおー!いいこと言いますねー。たまにセクシーとも言われるんですよ」と自慢げに補足した。
そんな田島は「モテ男か? ダメ男か?」という質問に、橋本は「分かんないですね(笑)。でも、モテ男はダメ男ですよね」と観客も頷く回答を。緒川は「大泉さんとは初共演で、声の大きい方という印象でした。でも、田島を演じている時はすごい小さい声。その声が、ちょっとエレガントでセクシーでした」と回答し、「ちょっと照れました」と本気で照れる大泉。木村は「大泉洋のダメなところ、人間臭いところが良い意味でにじみ出ているので、モテ男だと思います」と語った。
個性的な女性たちが登場する本作にちなみ、登場人物で一番気になるタイプの女性キャラクターを聞かれた濱田は、「皆さん、声がすごいセクシー。僕は橋本さんとのシーンがあって、橋本さんのささやくような“グッドバイ”というセリフを生で聞いた時は、膝が笑いました」と回答し、すかさず大泉が「好きな女優を言うんじゃないよ? キャラクターですよ?」とツッコミを入れ、濱田は「やべ、コクっちゃった!」と答え、会場は笑いに包まれていた。
同じ質問に松重は、「木村さんは、いつもきれいで上品な格好をしていますが、たまに本読みとかリハーサルの時に、上品な衣装と私服の間ぐらいの格好の時があるんですが、その時にすごい色気を出す」と独特の回答をし、大泉に「変態か!あなたも結局コクってるじゃないですか!」とツッコみを受けていた。
最後に大泉は、「太宰治が書き切れなかった遺作で、すごいワクワクして台本を読んだのを覚えています。見始めたら、ノンストップであっという間に終わる映画だと思います。楽しく見ていただけたら、あなたたちも我々と無関係ではないんです!あなたちはプロデューサーなんです!しっかりネットに『ああ面白かったな』『大泉洋がずっとカッコよかった』とそう書くのがあなたたちの仕事なんだ!」と熱弁し、拍手と笑い声があふれた。
続けて、小池は「こんな愉快なキャストの皆様と、とってもすてきなコメディを作れたと思っています。どこを切り取っても美しいシーンとなっていますので、終戦後の復興に向けての力強いパワーというのを、ぜひ感じてほしいです」と大泉の代わりに、本作の見どころを語り舞台あいさつは幕を閉じた。
『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』
2月14日(金)より全国公開