大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合ほか)の第2回「道三の罠」が1月26日(日)に放送される。放送に先立ち行われた試写会で、制作統括の落合将が見どころを語った。
1月19日放送の第1回「光秀、西へ」では、堺で銃を手に入れた明智光秀(長谷川博己)が、奥方様の病を見てもらうために向かった京で、医者の望月東庵(堺正章)と手伝いの駒(門脇麦)と出会った。
そんな中、大名同士の抗争が始まり、町は大火事に。光秀は焼け出された東庵と駒を連れて美濃へ帰る道中、美濃を侵略しようとする尾張の織田信秀(高橋克典)の大軍が迫り…というところで第1回は幕を閉じた。
1月26日(日)放送の第2回「道三の罠」では、光秀たちの行く手に美濃の侵略をもくろむ織田軍が迫る。多勢に無勢の中、籠城を決め込む斎藤道三(本木雅弘)。光秀と道三の嫡男・高政(伊藤英明)は反対するが、それは敵を欺く道三の作戦だった。
落合は「戦国時代といえば、合戦シーンと言われる中で、第1回には合戦シーンがありませんでした。それは池端(俊策)さんの意向で、第1回では光秀への感情移入を優先させて、第2回で合戦をやるということになりました。第1回が前編で、第2回が後編のような構成になっているので、とても見応えのあるものになっています」と説明。
第2回の斎藤軍と織田軍の合戦シーンについては「関ヶ原の戦いよりも50年も前の戦いですし、1年に1回は織田信秀が攻め込んでくるので、日常として戦いをやっているわけです。少し原始的で牧歌的な戦いになっていると思います」と語った。
第1回の完成試写会(1月16日)では長谷川が殺陣の苦労を語っていたが、長谷川の殺陣について「長谷川さんは殺陣のシーンに入る前に、何度もリハーサルをして動きを確認しています。(放送では)カットされてしまったシーンもあるので、『えー』と声をあげていたこともありました」と明かした。
続けて「殺陣武術指導の久世浩さんと演出の大原拓さんが止まらない殺陣を目指していたので、撮影には苦労されたと思います。今後、第5回では“止まった殺陣”も見られると思うので、そちらも楽しみにしていただきたいです」と今後の殺陣シーンをアピールした。
大河ドラマ『麒麟がくる』
NHK総合ほか
毎週(日)後8・00~8・45ほか
©NHK