映画「嘘八百 京町ロワイヤル」大ヒット祈願イベントに中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子が登壇した。
中井、佐々木、広末の3人は京都・平安神宮を訪問。本作の大ヒットを祈願するべく、本殿でお祓いと祝詞、玉串奉奠が厳かに行われた。
応天門に場所を移し、オープニングダンスとして京都の学生たちで組織された「京炎」がダイナミックながらも伝統的な京都の踊りを取り入れた「京炎そでふれ!」を披露。その後、観客の拍手と声援に迎えられ、中井、佐々木、広末が登場した。
中井は「『嘘八百 京町ロワイヤル』というタイトルの意味はよく分からないですが(笑)、京都が舞台の映画です。続編ですが、全く別の映画だと思っていただいてもいいぐらい完成度が高いものができています。皆さんがなじみのある京都の場所がたくさん出て参ります。1月31日から公開となりますので、ぜひご覧いただきたいと思います。寒いですが、ちょっとの間だけお付き合いください」とあいさつ。
続いて佐々木は「京都で撮影しました。前から知っていたんですけど、京都は寒いですね(笑)。しかも、この15時、16時ぐらいから急に寒くなりましたね。短い時間ですが、お付き合いください」と観客を気遣った。
広末は「すてきなお宝開運コメディ、ちょっとこれもよく分からないんですけど(笑)。観ていただければ皆さんに福が来る、すてきな映画になっていると思うので、ぜひ期待してください。今日は寒い中、ありがとうございます」とあいさつした。
中井は両親が京都出身、佐々木も京都出身と、京都に縁のある二人が京都で撮影した本作。撮影で印象に残っていることを聞かれると、3人の立つ場所が特に風通りが良かったようで、中井は「今、ここを風がすごく吹き抜けています。今、一番印象に残っているのはこのことです」と震えながらコメント。
さらに、門の傍で待機していた「京炎」の半そでの学生たちに「大丈夫か? 半袖、寒ないか? 何か羽織った方がいいで。めっちゃ寒いやろ、そこ。あかん、絶対。何か羽織り。ここ、ものすごい寒さですよ」と関西弁で気遣った。
佐々木も「僕もそう思います。でも、僕は京都出身なのでこの景色を見ることができて、すごくうれしいです。しかも、平安神宮でヒット祈願をさせてもらって、すごく厳かでしたし、この寒さで身が引き締まるようで。貴一さんの顔は固まっているし(笑)。僕は今、最高にうれしいですね。地元で映画のイベントをさせていただくのはすごくうれしいです。このまま凍え死んでも大丈夫です(笑)」と語った。
すると、中井は「ちょっと待って。蔵之介だけなんかいい感じで終わっているじゃないですか(笑)。俺は寒いしか言ってないみたいで。僕も死んでもいいと思っています」と断言し、会場は爆笑に包まれた。
広末は「京都の皆様を前にして、京美人を演じさせていただいたと言うのが、本当に申し訳ない気持ちですけど、着物を着て、背筋を伸ばして、和装の所作でカメラの前に立たせていただくと、女優としても女性としてもすごく幸せで、京都で言う“はんなり”とした雰囲気を少しでも出せたらと思ってお勉強しながら演じさせていただきました。京都の“はんなり”した女性の魅力に振り回されていくお二人の姿がとてもすてきなので、そこを見ていただけたらうれしいと思っています」とPRした。
ここで、撮影中には全く時間がなく、お茶屋さんに行く間もなかった3人のために、京都ならではということで4人の舞妓さんが登場。中井が「もう死んでもいいと思っています(笑)。わざわざ寒い中、来ていただいて本当にありがとうございます。女性がいるというのはね、蔵之介。それだけで温かさがね」と話を振ると、佐々木は「もう、ぽっと温かくなりました」と満面の笑み。すると、中井は「何言うてんねん(笑)」とツッコみ、観客の笑いを誘った。女性の目から見た感想を聞かれると、広末は京言葉で「おおきに」と返し、観客からはため息のような声が上がった。
最後に中井は「いよいよ公開となります。ちょうど1年前にこの京都で撮影していました。この映画は地元密着型、本当に狭い範囲の映画です。京都で当たらなかったら、どこでも当たらないんです。京都が一番じゃないといけないんです。ですからぜひ、皆さんのお力添えでこの映画の続編ができるように、皆さんの手にかかっていると思っていただいて結構です。ぜひ、観ていただきたいと思っています。よろしくお願い申し上げます」と真顔で力強くアピール。
佐々木は「前作で堺を舞台に作った『嘘八百』なんですが、まさか続きがあるとは思っていませんでした。『嘘八百』の観客動員トップ10のうち、9つが関西の劇場だったそうです。それぐらい関西のお客さんは、この喜劇を応援してくださったんです。だから、僕たちは今ここに立たせていただけています。今回は、京都が舞台です。京都が地元の僕としては、ここに立たせてもらうのはすごくうれしくて、死んでもいいと思っています。凍え死んでもいいと思っています」と感慨深げにコメント。
負けずに中井が「僕も本当に死んでもいいと思っています」と返すと、観客は爆笑。さらに、佐々木が「本当に感謝しています。僕はまた、京都で映画を撮りたいな、また京都で映画を撮れたらうれしいな、またこんな風に皆さんにごあいさつできたらいいなと思いました。この映画も皆さんの力で押し上げてください」と語ると、観客からは拍手が送られた。
続いて広末が「こんな寒い中、温かく見守っていただいてありがとうございます。私は死にたくないですけど(笑)」と笑顔でコメントすると、佐々木は「僕も死にたくないです」と。それに対し、中井は「僕は死んでもいいと思っています」と真顔で返し、会場は大爆笑。
広末は「京都の魅力も満載で、すてきな映画に仕上がっていると思います。ぜひ、地元京都から映画を応援していただけたらうれしいです。公開は1月31日です。ぜひ、よろしくお願いいたします」とあいさつし、イベントを締めくくった。
映画「嘘八百 京町ロワイヤル」
1月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
<あらすじ>
贋物仕事から足を洗った古美術商・小池則夫(中井貴一)と陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)。京都と堺でそれぞれ再出発したのも束の間、あるTV番組に過去をスッパ抜かれて開運人生に暗雲が。そんな則夫の前に現れたのは謎の京美人・橘志野(広末涼子)。千利休の弟子にして「天下一」と称された古田織部の幻の茶器をだまし取られたと聞くと、堺から佐輔を呼び寄せ、愛と正義の贋物作戦。ところが、その茶器の背後にはとてつもない陰謀がうずまいていた…。
<出演>
中井貴一 佐々木蔵之介
広末涼子 友近 森川葵 山田裕貴 坂田利夫 前野朋哉 木下ほうか 塚地武雅/竜雷太/加藤雅也
<スタッフ>
監督:武正晴
脚本:今井雅子 足立紳
音楽:富貴晴美
配給:ギャガ
©2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会