日本でもスマッシュヒットを記録した『バジュランギおじさんと、小さな迷子』のサルマン・カーン主演作『プレーム兄貴、王になる』が、2月21日(金)より全国順次ロードショーとなる。
純粋で世話焼きな下町のアニキ、プレームと、頑固で尊大なヴィジャイ王子の全く正反対の二人を演じ分けた主演のサルマン・カーンが、全編通じて7シーンにも及ぶ絢爛豪華な歌とダンスと喜怒哀楽のドラマを全力で注ぎこんだインド映画原点回帰の本作。「古き良きボリウッド映画の再来」と注目を集め、2015年のインド国内興収No.3の大ヒットを記録した。主演のサルマン・カーンに加えて、『パッドマン 5億人の女性を救った男』のソーナム・カプールが聡明なマイティリー王女役でその美貌を存分に発揮。『ホテル・ムンバイ』のアヌパム・ケールなど、日本でも馴染みのある顔ぶれが集結した。
面倒見が良くてお人好し、周囲からアニキと慕われる下町の貧乏役者プレームは、ひょんなことから王位継承争いで暗殺事件に巻き込まれたヴィジャイ王子の替え玉に仕立てあげられる。なんと、プレームとヴィジャイ王子は瓜二つだったのだ。本作がモチーフにしたといわれるイギリスの古典名作小説「ゼンダ城の虜」や、マーク・トゥエインの「王子と乞食」等“瓜二つの人物”をテーマにした作品は世界中で人気を集めている。それは映画でもお馴染みで、最近ではウィル・スミスが若き自分自身とバトルを繰り広げる『ジェミニマン』や、古くはエディ・マーフィーが、なんと9役を演じた『ナッティ・プロフェッサー2』、ジャッキー・チェンが双子の兄弟を演じた『ツイン・ドラゴン』など数々の名作が生み出されている。
そして、その共通点は、映画を背負って立つ演技力とカリスマ性を持った大スターであること。俳優はその演技力を存分に発揮できて、ファンは1作品で2度おいしいお得感がある仕掛けなのだ。これは、映画の宝庫であるインド映画界でも同様で、日本でも公開された『チェイス!』で双子の兄弟を演じたアーミル・カーンや、壮大なストーリーの中で、プラバースが輪廻転生をした英雄を演じた『バーフバリ』など、さまざまな手法がとられながらもインド映画の定番ともいえる仕掛けとなっている。
アーミル・カーン、シャー・ルク・カーンと並ぶ、インド映画界で最も影響力のある“3大カーン”の一人である本作主演のサルマン・カーンも、看板俳優として1人2役の魅力を見事に体現。その役作りに関して「純粋な心を持った貧乏役者のプレームと、教養は高いが尊大なヴィジャイ王子の2役を演じた。王子は家族全員が団結しないことはありえないと言い、プレームはどんな家族にも問題があるけど、喜びがあると主張する。対照的な2人だけど、どちらの考えも根本は一緒なんだ」と語っている。
映画『 プレーム兄貴、王になる 』は2月21日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
【STORY】
面倒見が良くて、曲がった事が大嫌い、周囲からアニキと慕われる下町の貧乏役者のプレームの願いは、憧れのマイティリー王女に一目でいいから出会うこと。王女が、婚約者のプリータムプル王国のヴィジャイ王子の王位継承式にやってくることを聞きつけたプレームは、相棒と出かけた街中で、王子の家来にスカウトされる。なんと、王子のヴィジャイは、継承者争いの暗殺事件に巻き込まれ意識不明。しかもプレームとヴィジャイは瓜二つだったのだ! 4日後に迫る王位継承に向けて王子の替え玉に仕立てあげられたプレーム。しかし異母兄弟だらけで複雑な関係の王家の弟妹も、フィアンセのマイティリー王女も、尊大で頑固な王子に心を開いてくれない。はじめは大人しく王子を演じていたプレームだったが、次第に下町育ちの本領を発揮。真っ直ぐな心で、頑なな人々の心を溶かしていくが…。
【STAFF&CAST】
監督:スーラジ・バルジャーティヤ
出演:サルマン・カーン ソーナム・カプール ニール・ニティン・ムケーシュ ディーパク・ドブリヤル アヌパム・ケール
©Rajshri Productions ©Fox Star Studios