第12回CDショップ大賞2020の大賞及び、各部門の受賞者が発表され、Official髭男dismの「 Traveler」、カネコアヤノの「燦々」が大賞に選ばれた。
前回の第11回より、①「何回でも聴きたい素晴らしい作品、“神アルバム”（と呼べるようなスタンダードとなりうる作品」（赤）、②「新人の素晴らしいアルバム。受賞をきっかけにブレイクが期待される 、 お客様にお勧めしたい作品」（青）の2つのコンセプトに基づいて選出されるようになり、Official髭男dism「Traveler」が（赤）、カネコアヤノ「燦々」が（青）での選出となった。
大賞（赤）を受賞した、Official髭男dismの藤原聡は、「今回この素晴らしい賞を頂けたことで、Official髭男dismというバンドを、Travelerというアルバムを初めて知って下さる方もたくさんいらっしゃると思いますが、どうか皆さんの心に寄り添えますようにと祈っています。引き続き、より良い音楽を求めて作って行きます」とコメント。
大賞（青）を受賞したカネコアヤノは、「いろいろな賞より、なぜかトクベツです。すごくうれしい。そして本当に本当に本当にありがとう、という想いです。音楽を続けていきます」と喜びを語った。
「Traveler」を選出したCDショップ店員は、「今まで“ありそうでなかった新しい日本のバンドのサウンドの形が開花した1枚」「ポップセンスとソウル・ミュージックの表現が巧みに組み込まれ、彼らの音世界にずっと浸っていたくなる」などと推薦。
同様に「燦々」にも「等身大という言葉が嘘くさく聞こえてしまって今まで嫌いでしたが、このアルバムからはそんな人と同じになれない不器用な人間の“本当の等身大”があふれているような気がする」という称賛が贈られた。
その他の部門賞は以下のとおり。
■洋楽賞 ビリー・アイリッシュ「ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー」
■洋楽賞（特別賞）TOOL「Fear Inoculum」
※オリジナル楽曲で構成された洋楽アルバムを選出。国内盤、輸入盤は不問。ただし再発、ベスト盤は除く。
■ライブ作品賞 NUMBER GIRL「LIVE ALBUM 『感電の記憶』 2002.5.19 TOUR 『NUM HEAVYMETALLIC』日比谷野外大音楽堂」
※ミュージックビデオやプロモーションビデオでない、DVD等の作品を対象に、2019年に発売されたライヴ作品を選出。
■クラシック賞 河村尚子「ベートーヴェン：ピアノソナタ集1悲愴＆月光」
※邦洋問わず国内盤、新譜、新録音のCDが対象。
■ジャズ賞 ADAM at「トワイライトシンドローム」
■ジャズ賞（特別賞）渡辺貞夫「SADAO 2019 ライヴ・アット・ブルーノート・トーキョー」
※邦洋問わず国内盤、新譜、新録音のCDが対象。
■歌謡曲賞「雪恋華」市川由紀乃
※歌謡曲賞はシングルでもアルバムでも可。
その他の選考基準はCDショップ大賞の選考基準に準ずる。
3月18日にはYouTubeで「第12回CDショップ大賞2020受賞記念番組」が配信。大賞、各部門の受賞者が喜びの声を語るほか、一部アーティストによるライブパフォーマンスも予定されている。