4月12日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系)は、ウイルス学者の河岡義裕編を送る。
『情熱大陸』では、15年前、ウイルス学の世界的権威・河岡義裕を取材。その中で、当時から河岡はウイルスの恐ろしさに警鐘を鳴らし、未知なる微生物の研究の奥深さを紹介した。
そして2020年。人類はその猛威に直面することになった。地球規模で感染拡大が止まらない、新型コロナウイルス。番組は再び、河岡を訪ねる。
現在、河岡は政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバーとして提言を行っているほか、在籍する東京大学医科学研究所にて新型コロナのワクチン開発にも取り組んでいる。
まだ分からないことばかりの新型コロナウイルス。しかし、ウイルスを長年研究する河岡は「危機的状況ではあるが、ちゃんとやれば、乗り越えられる。それを分かっている我々研究者が、一般の人たちに防ぎ方を分かってもらうようにするのが、使命だ」と語る。
番組では、最前線で闘う河岡の姿を見つめる。
<ウイルス学者/河岡義裕 プロフィール>
兵庫県神戸市出身。
1978年、北海道大学獣医学部卒業後、鳥取大学農学部助手、米St. Jude Children’s Research Hospital教授研究員、米ウィスコンシン大学獣医学部教授を経て、1999年、東京大学医科学研究所教授。2005年、同感染症国際研究センター長に就任。
1999年に、インフルエンザウイルスを人工合成するリバースジェネティクス(遺伝子操作系)を世界で初めて開発し、2006年にロベルト・コッホ賞を受賞、2011年に紫綬褒章を授与される。
2013年、米国科学アカデミー外国人会員。2016年、日本学士院賞を受賞。
インフルエンザ生ワクチン、臨床試験を進めており、エボラウイルスワクチン開発にもこの技術が使われている。
現在、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバーとして、提言を行っている。
©MBS