学生・生徒・児童を対象とした「おうちでハモろう!hamo-laboオンラインアカペラ合唱部」のリモートコーラス披露動画が5月5日(こどもの日)にhamo-labo YouTubeチャンネルで公開された。
このプロジェクトは、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が出たことを受け、外出自粛のため活動ができなくなった合唱部やアカペラサークルの学生、また歌うことが好きな子供に向け、練習する意欲と歌やハーモニーへの情熱を持ち続けてもらうことを目的として4月7日より募集を開始。
4月中に3回、Web会議システムZoomを利用してオンライン上での練習を実施。毎回40人ほどが参加し、練習にはアカペラグループ・INSPi(インスピ)のメンバーも参加した。
最終的に参加者がそれぞれ自宅で歌っている動画を撮影してそれをひとつの披露動画にまとめた。プロジェクトへの参加者数は80人。送付された動画は総数60本にのぼった。
<杉田篤史(hamo-labo代表/INSPiリーダー)コメント>
子どもたちは今、合唱部や友達とやりたかったこと、練習・発表する場、参加するはずだったコンクールが無くなったり、熱心に取り組んできたことや、普通の学校生活もできなくなって、とても残念で悲しいやりきれない気持ちとどうにか折り合いをつけて頑張っている。寂しさ、怖さ、不安を感じている。そんな中でも子どもたちは敏感で、家族や周りの人たちのことも気にしている。
今回のZoomを使ったオンライン練習会では、最初の発声練習だけでもみんなすごく活き活きとした表情をみせてくれた。きっと、こういう当たり前だったみんなで声出しできる場すらなくなって寂しかったんだろうなと改めて感じた。感想を聞くと「楽しい!」と弾ける笑顔で答えてくれた。
オンライン練習会では歌以外の話もした。「みんなの周りはどうかな?大丈夫?」「あんまり元気じゃない」苦笑いの表情で答える子どもたち。長く生きている人も一度も経験したようなことが世の中に起こっている。やっぱりみんな不安になるし元気になりにくい。こういう時だからこそ歌える人は、僕は歌って欲しい。きっとそんなみんなの歌が周りを勇気づけるし、みんなが楽しそうに歌っている姿がいっぱい集まった動画ができたら、きっとみた人は元気になる。そういう話をしているときの子どもたちの真剣な表情。力強くうなずいてくれていた。
何回も練習して、自分で振りつけも考えて、撮影をどうしようか家族と相談して、衣装もそれぞれ着飾ったり、送られてきたみんなからの動画をみていると頑張りと工夫がすごく伝わってきた。
撮る時は一人だけど、周りでみんなが歌っているのをイメージして歌おう。 Oh Happy Dayは『歌の祈りにより不安や寂しさが洗い流される。調和への努力を忘れなければ喜びに満ちた毎日がおくれる。』っていう意味の歌。みんなに届ける気持ちを込めて歌おう。そう伝えていたことを、それぞれが一生懸命表現しようとしているのを感じた。
今回のオンラインアカペラ合唱部へ参加申し込みは80名、参加者から送られてきた動画は54。そこにINSPiメンバーが加わり合計60の動画を組み合わせた。なかにはお母さんが発熱され隔離生活になってしまったため撮影できなかった子もいた。お母さんからは「廊下の向こうからOh Happy Dayをハミングしている声が聞こえ、きっと素敵な音楽としてインプットされていると思う。」というメールをいただいた。
今回の動画をみて感じることはきっと人それぞれ。ぜひその感情をたいせつにしてほしい。
最後に、参加してくれたみんな、それを承諾してくれた保護者の方々、プロジェクトへ全面的に協力してくれたINSPiメンバー、サポーターズチケットを購入して支えてくれたみなさん、この動画をみてくれたあなたに感謝申し上げます。
プロジェクト概要:https://hamo-labo.co.jp/2020/04/07/hamo-labo-uchihamo/