波瑠主演の土曜ドラマ『路(ルウ)~台湾エクスプレス~』(NHK総合)が5月16日(土)にスタートする。
本作は、日本と台湾の人々の温かい心の交流を描いた吉田修一の傑作小説を、NHKと台湾の公共放送局・PTSの共同制作でドラマ化。
台湾新幹線の完成を目指して働きながら思い出の台湾人男性を探し続ける主人公・春香を波瑠が演じ、相手役の台湾人青年・エリックを台湾のアイドルグループ・飛輪海(フェイルンハイ)の元メンバーで、現在は俳優として活躍中の炎亞綸(アーロン)が演じる。
台湾での撮影について「以前、母と旅行で訪れたことがあり、今回のロケが2度目でした。なので台湾の観光の面しか見えていなかったのだと思います。撮影で回った地では地元ならではの空気や住んでいる人々の温かさを新鮮に感じることができました」と語る波瑠。
劇中では、台湾新幹線開発における日本企業と台湾企業の道のりとともに、日本と台湾の人々の人間模様が描かれる。
物語について波瑠は「長い期間をかけて、日本と台湾が紆余曲折ありながらも力を合わせて台湾の南北に線路を敷いたことには、それ以上の物語があると思います。台湾新幹線に関わった皆さまの功績、それを映像化するために集まった日本と台湾クルーの積み重ねた毎日が、この先なにが起こるか分からない世界でつながりになることを願っています」と。
最後に「言葉だけでやりとりをするより、相手の表情に目を向けたり、相手が何を伝えたいのかを考えながら会話をする。普段の言葉が当たり前に通じる環境よりも、目の前の人の想いにアンテナを100%向けるという意識が働いていた現場でした。その作業一つ一つが温かかったと思います」と撮影を振り返り、「そんな時間がたくさん詰め込まれている作品です。たくさんの人の元へ届きますように」とメッセージを送った。
『路(ルウ)~台湾エクスプレス~』(全3回)
NHK総合
5月16日スタート
毎週(土)後9・00~10・13
<第1回 あらすじ>
1999年12月、東京の商社・大井物産社内が大歓声に湧いた。台湾高速鉄道の車両システムの優先交渉権を日本の新幹線が大逆転で獲得したのだ。入社4年目の春香(波瑠)はプロジェクトの一員として台湾に出向することが決まる。春香には初めて台湾を訪れた夏の切ない思い出があった。エリック(アーロン)という名の台湾人青年と偶然出会い、たった一日だけ台北を案内してもらったが、その後連絡が取れなくなってしまったのだ。
原作:吉田修一「路」
脚本:田渕久美子
音楽:清塚信也
出演:波瑠、井浦新、寺脇康文、高橋長英/炎亞綸(アーロン)、邵雨薇(シャオ・ユーウェイ)、楊烈(ヤン・リエ)、林美秀(リン・メイシュウ)ほか
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