「市川海老蔵 古典への誘い」が全国12ヶ所27公演で開催!「伝統芸能の火を絶やさない」

エンタメ総合
2020年07月02日

「市川海老蔵 古典への誘(いざな)い」公演が、9月から10月にかけて熊本県の八千代座を皮切りに全国12ヶ所(27公演)で開催決定した。

「伝統芸能を分かりやすく、多角的に味わっていただきたい」と、海老蔵が企画した本公演。2012年から始まった、この企画も今回で8年目となる。

「寿式三番叟」は、かつて正月興行や顔見世、劇場の新開場など祝儀の場で上演された儀式舞踊で、通常は舞台を清める意味を込めて冒頭に上演される。後半に海老蔵が演じる三番叟が、五穀豊穣を祈りながら踊るのが見どころだ。

「男伊達花廓」は、歌舞伎の人気演目「曽我綉俠御所染」(そがもようたてしのごしょぞめ)から着想を得て、海老蔵自らが創作した演目だ。粋で洒落た江戸男、五郎蔵を演じる。娯楽性が高く、立ち廻りも見どころの1つ。

海老蔵は「この度各地にお招きいただき、『古典への誘い』という公演を開催することが決定いたしました。襲名が延期になってから初めての歌舞伎舞踊公演です。全国の皆様に元気になっていただくよう、また伝統芸能の火を絶やさないためにも、今この公演をお届けして、少しでも明日の活力になっていただけるよう、全力で勤めます」と決意を語っている。

なお、今回の公演は新型コロナウイルスの感染予防対策をし、座席は国や自治体のガイドラインに従い、座席の間隔を空けるなどの対応で開催する。開演時間やチケット代などの詳細は、公式サイトを参照。

<演目解説>
「寿式三番叟」
能楽の「翁」という神聖な曲を基に作られた歌舞伎舞踊「三番叟物」の一つ。かつては、正月興行や顔見世、劇場の新開場など祝儀の場で上演された儀式舞踊で、通常、舞台を清める意味を込めて冒頭に上演される。前半は翁と千歳による天下泰平・国土安穏を願う荘重な舞、後半は五穀豊穣を祈る三番叟の踊りが見どころとなっている。

「男伊達花廓」
御所五郎蔵は江戸一番の男伊達。侠気溢れる粋な男振りの五郎蔵が向かうのは、大勢の客で賑わう吉原仲之町だ。五郎蔵がこの廓へやって来たのは、恋人の傾城から文が届いたゆえ。その傾城との馴れ初めをはじめ、折々に交わす逢瀬の様子を語る五郎蔵。そこへ五郎蔵に遺恨を抱く男伊達たちが現れ、恨みを晴らそうと打ちかかる。しかし、五郎蔵はこれを難なく退け、恋人の許へと向かうのだった。

(左→右)市川九團次 大谷廣松

<公演情報>
「市川海老蔵 古典への誘い」
2020年9月11日(金)~10月29日(木)
【演目】
一、「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」長唄囃子連中
三番叟…市川海老蔵 / 翁…市川九團次 千歳…大谷廣松
二、成田屋一門による「御目見得口上」
三、「男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)」長唄囃子連中
五郎蔵…市川海老蔵 禿…大谷廣松 新貝荒蔵…市川九團次

<WEB>
公式サイト:http://www.zen-a.co.jp/koten2020/

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