7月5日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系)は、東京フィルハーモニー交響楽団の約3か月ぶりの本番までの道のりを追う。
新型コロナウイルスが猛威を振るい、多くのエンターテインメント産業が窮地に陥った。特に音楽業界では、バンドなどのライブの公演中止が相次ぎ、ライブハウスだけでなく、空間は大きいが、演奏者も観客も隣の人との距離が近い「密空間」となるコンサートホールも同様に苦境に立たされた。
緊急事態宣言が解除され、世の中の活動が戻り始める中、日本の老舗オーケストラである東京フィルハーモニー交響楽団が、大規模ステージに観客を呼んでの公演再開に踏み切った。
しかし、その道のりは決して平たんではなく、開催にあたり、歌唱こそないものの、演奏者同士の距離が近いことが大きなハードルの1つとなった。
さまざまな分野での休業要請が緩和され、プロスポーツの観戦などは無観客で対応するなか、なぜクラシック音楽のプロたちは、あえて先陣を切ってホールに観客を呼ぶコンサート再開を決めたのか。その対処法とともに、演奏者たちがどのように約3か月ぶりの本番に臨むのか、団員それぞれの複雑な心中を追い、本番までをドキュメントする。
<東京フィルハーモニー交響楽団>
日本で最も長い歴史を持つオーケストラで、1911年創立。通称「東京フィル」。
世界的指揮者を“名誉音楽監督”に、演奏会は独自のプログラムを企画。海外公演にも積極的で、国内外で高い評価を得る。世界の名だたるコンサートホールで演奏会を行うほか、オペラ・バレエの演奏、テレビ・ラジオでの演奏、また学校や企業、地域での演奏など、年間実に400を超える演奏を行なっている。2020年7月現在、日本最多の楽団員、約140名から成る。