◆見どころ・注目ポイント
崎山:このご時世というかその中で演じることの意味がすごく凝縮された物語だなと思っています。
僕をはじめとする侠客の生きざまと言いますか、生きるということがどれだけ大切かという、月並みではあるんですけど、いま一度それをあらためて感じさせてくれた作品になっていると思います。
侠客に限らず、死神の生きざまだったり、兄弟、姉妹のきずなだったり、そういうところを舞台上から感じとってもらえたらと思います。
安井:映画をご覧頂いた方はさらに楽しんでもらえるような内容になっているんじゃないかと思っています。映画は画面の中でそこが切り取られているのが物語の全てだと思うんですけど、舞台だとお客さんの視点によってどこで物語が動いているのかを選べるというぜいたくな感じになってくると思いますので、そういった面で映画と舞台の違いを楽しんでいただけたらなと。
個人的には十蘭が映画とはだいぶキャラクターが変わるというか、深掘りしていただいていますので、そういったところに注目していただけたらと思っています。
陳内:僕が映画で好きだった、死神が武器に変化するっていうとことが、舞台であるのかないのか、あるとしたらどういうふうな演出になっているのかっていうのを楽しみにしているお客さんもきっといらっしゃると思うんですけど、舞台ならでは、毛利さんの演出あってこその見どころというのがたくさん詰まっております。
あと、個人的なところでは、十蘭とかぶりますけど、映画では明かされなかった百目鬼という死神のキャラクター像を毛利さんの脚本で深く掘っていただきましたので、それを全面で表現いたしますので楽しみにしていただけたらなと思います。
安井:殺陣やってました。忘れてた…。人生で初めて剣を持って舞台に立ちました。大先輩の2人ご迷惑をかけてます(笑)。ありがとうございます。初めてだから言っとこうと思って。あぶねー(笑)。初めて剣を持つということで、しっかり頑張ってやります。
毛利:我々はコロナとの戦いを繰り広げているわけですが、舞台上でもそれとかぶるわけではないですけど、生きていくことは何かと戦っていくことだということをストレートにメッセージに込めさせていただきました。新之助というキャラクターが戦い抜くさまが、我々がコロナに打ち勝っていくことがかぶっていけばなと心から思っています。必ずこの芝居も勝利して、この大変な世の中に少しでも活力を与えていければなと思っています。