国立文楽劇場で文楽人形とチェロ、和洋のスペシャルコラボが実現

エンタメ総合
2020年08月21日

文楽

人形遣い・桐竹勘十郎とチェリスト・宮田大による特別公演『無伴奏チェロのための「BUNRAKU」』が10月21日(水)、22日(木)に大阪・国立文楽劇場で上演。

「BUNRAKU」は、作曲家・黛敏郎が日本の三大芸能の1つである文楽の世界を、西洋楽器のチェロで表現した楽曲。今回のスペシャルステージでは、指揮者・小澤征爾も認めた日本を代表するチェリスト・宮田をゲストに迎え、桐竹が『関寺小町』をイメージした演技を披露する。

文楽の上演演目は、日本の四季をイメージした舞踊4部作『花競四季寿』。『万才』『海女』『関寺小町』『鷺娘』の四段から成、それぞれが春、夏、秋、冬、と四季をテーマに構成された舞踊劇。太夫と三味線による浄瑠璃に合わせて人形が躍るという、観ても聴いても楽しめる演目となっている。

国立文楽劇場では、太夫・三味線・人形遣いによる上演時の飛沫の飛散状況を検証するなど、文楽公演再開に向けて最大限の準備を整えて上演される。

桐竹勘十郎 コメント

新型コロナウイルス感染症で大変なことになりまして、特に演劇界はまだまだ先が見えないという状況です。しかし文楽の再開を望んで待っておられる方はたくさんおられます。こんなことで、何百年も大阪で守り育てられてきた芸能が無くなってしまうはずがございません。体力、気力を落とさないよう、できることを少しずつでもやっておりますので、大阪での文楽再開、ぜひとも無事につとめたいと思っています。まだまだ不安な毎日ですが、私たちのお芝居が以前と変わらずつとめられていたら、温かい拍手を頂戴いたしたいと思います。

文楽

宮田大 コメント

桐竹勘十郎さんとTV番組での初共演から親交が深まり、舞台公演でも一度共演させて頂いております。これまで文楽の世界と、西洋のクラシック音楽はあまり交流がなかったのですが、作曲家の黛 敏郎さんがチェロ独奏の『BUNRAKU』と言う作品を生み出してくださり、また勘十郎さんがチェロをお好きという事もあり、同じ舞台で共に演じる事ができるきっかけとなりました。なかなか演奏する事のできない国立文楽劇場で、日本と西洋の芸術が一つとなり他では味わえない勘十郎さんとの一期一会の再共演がとても楽しみです。

文楽

公演概要

『無伴奏チェロのための「BUNRAKU」』(作曲:黛敏郎)
人形:桐竹勘十郎×チェロ:宮田 大
上演演目:『花競四季寿』
太夫:竹本錣太夫/竹本織太夫/竹本小住太夫/竹本碩太夫
三味線:竹澤宗助/鶴澤清志郎/鶴澤寛太郎/野澤錦吾/鶴澤燕二郎
人形:桐竹勘十郎/吉田簑紫郎/吉田玉翔/吉田簑太郎/桐竹勘次郎/桐竹勘介/吉田簑之/吉田玉延/桐竹勘昇/豊松清之助

日程:2020年10月21日(水)後2・00/後7・00開演
2020年10月22日(木)後2・00/後7・00開演
会場:国立文楽劇場
主催・企画制作:関西テレビ放送

WEB

公式サイト:https://www.ktv.jp/event/gbunraku/

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