12月8日(火)~13日(日)まで、東京・本多劇場にてM&Oplaysプロデュース「そして春になった」の上演が決定した。
日本のチェーホフと呼ばれ、物語の核を隠しながらもリアルに生々しく描き出すことに定評のある、劇作家であり演出家の岩松了の新作「そして春になった」。本作には、ある映画監督の妻である女性と、その監督の愛人であった女優という、かつて1人の男をめぐって憎みあったが時を経て、共感とも友情ともとれる感情を抱くようになった2人の女が登場する。そんな彼女たちによる、ダイアローグのような朗読劇のような、モノローグで築かれる回想ドラマだ。
出演は、松雪泰子、ソニン、瀧内公美、片桐はいり。この豪華な4名が2組にわかれ、それぞれの「そして春になった」を創り上げていく。岩松ワールド全開の新作愛憎劇に注目だ。
今回の発表にあたり、松雪は「岩松さんの美しい叙情的な世界独特の空気感、ヒリヒリとしたでも優しく、時には刺がありその全体を包むものは淡くどこか白昼夢の中にいるような世界観、とても楽しみです」と期待感を表す。
ソニンも「岩松さんの世界で自分が泳ぐ事ができること、大変光栄に思うと同時に、必ず新しい血が流れる感覚を味わう事が出来るだろうとワクワクと緊張で胸がいっぱいです」と喜びのコメント。
瀧内は「わたしにとって朗読劇というのは、初めての挑戦です。タイトルの『そして春になった』とは、どんな意味が込められているのだろうか、と今から台本が手元に届くことが楽しみでなりません」と初挑戦への胸中を明かす。
片桐は「岩松さんのお芝居は思う以上に運動量が多いのです。飛沫を飛ばさないしゃべり方で劇場中にとどろく声を出し、たとえ座っていても舞台せましと舞い狂っているような、そんな朗読劇ができたらなあと思います」と意気込みを見せた。4名と岩松からのコメント全文は、次ページを参照。