舞台「藪原検校」が2月10日(水)より上演されることが決定し、主演の市川猿之助・三宅健・松雪泰子ら全キャストが発表。併せて、演出を務める杉原邦生と市川らキャスト4名よりコメントも到着した。
1973年のオープン以来、渋谷PARCO建替えまでの43年間、プロデュース公演の先駆けとして様々な名作や話題作を送り出してきたPARCO劇場(※オープン当時の名前は西武劇場)。「藪原検校」は、「西武劇場オープニング記念・井上ひさしシリーズ」として1973年に初演された傑作舞台だ。
これまで木村光一・蜷川幸雄・栗山民也といった演劇界の巨匠たちが演出してきた本作を今回手がけるのは、気鋭の若手演出家・杉原邦生。スーパー歌舞伎II「新版 オグリ」などの演出を務めてきた杉原が、劇中歌もすべて刷新し、異彩を放つ豪華キャスト陣と共に相貌も新たに本作を甦らせる。
主演は「新版 オグリ」でも杉原とタッグを組んだ、市川猿之助。落語や講談、歌舞伎でも描かれてきた稀代の悪党・杉の市を演じる。さらに、塙保己一ほか5役を三宅健、杉の市の愛人・お市役に松雪泰子、物語の語り部・盲太夫役には川平慈英。
そのほか髙橋洋、佐藤誓、宮地雅子、ナイロン100℃の松永玲子とみのすけなど、舞台・ドラマ・映画と様々なジャンルで活躍する俳優陣が、それぞれ1人複数役で江戸の人物たちを演じ分けていく。
この度の発表にあたり、市川は「伯父の猿翁とも所縁あるこの劇場で、これまた所縁ある井上ひさし作品を上演できますこと、深いご縁を感じます。気鋭の若き演出家に加え、豪華な共演者の皆様が決まったとのことで、共に素晴らしい作品を創り上げてまいる所存です」と意気込みをのぞかせた。
三宅も「井上さんが生前に繰り返し言っていたという『むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに』この素敵な言葉を胸にしっかり演じきりたいです」と思いを語っている。
両名をはじめとするキャスト4名と、演出を務める杉原のコメント全文は次ページを参照。