「東京ドラマアウォード2020」授賞式が行われ、主演男優賞の生田斗真、主演女優賞の黒木華が出席した。
2019年10月に放送された『俺の話は長い』(日本テレビ系)で主演男優賞に輝いた生田。司会を務めた石坂浩二は、親子役での共演経験があるということで「おめでとうございます!うちの息子だったのにね、立派に育って!」とにっこり。
本作で、6年間ニート生活を送る、屁理屈満載の主人公を演じた生田は「自分ではあまり思わなかったんですけど、ご覧になってくださった皆様や家族、友人からは“素に近いんじゃないか”とよく言われて。僕、こんなに屁理屈多かったかなと思いましたけど(笑)」と周囲からの反響を明かした。
そんな生田に対し、石坂は「それは、あなたの芝居がそこ(のレベル)まできてるんですよ。そういうふうに思わせるのはすごいこと。普通は絶対カメラの前では素を出さないですから。いかにナチュラルでリアルな芝居だったかってこと。ものすごい進歩」と大絶賛。
「ありがとうございます」と恐縮しきりの生田だったが、「(姉役の)小池栄子ちゃんをはじめ、家族みんなでのライブ感というか、日常を切り取ったドラマになればいいなと思って。休憩中もみんなで稽古をしたりして、こうやって賞も取ることもできたので皆さんに感謝してます」と語った。
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そして、2019年7月放送の『凪のお暇』(TBS系)で主演女優賞に輝いた黒木は「凪ちゃんの成長がテーマでもあったので、自分ができる限り直に演じるようと思ってました」と作品の印象を振り返り、「共演者の方々が皆さんすごく達者な方ばかりだったので、私がやりやすいように作ってくださった。それがすごく幸せでした」と笑顔を浮かべた。
昨年は『獣になれない私たち』(日本テレビ系)で助演女優賞を受賞している黒木に対し、石坂は「1年の経過ってすごいなって思いましたね。貫禄というか、お芝居も黒木さんの中から出てくるものがすごく自然で。若い人の成長は恐ろしい(笑)」と称賛した。
『俺の話は長い』『凪のお暇』は、ともに連続ドラマ部門の優秀賞も獲得した。
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