NEWS・加藤シゲアキの約3年ぶりとなる新作長編『オルタネート』(新潮社)の発売に先立ち、加藤本人も出演するプロモーション映像が公開された。
『オルタネート』は加藤が初めて文芸誌に連載した長編小説。第1回が掲載された『小説新潮』2020年1月号には発売前から予約が殺到。ネット書店を中心に売切れ店が続出し、発売4日目となる1月24日には5,000部の緊急重版が決定した。1947(昭和22)年9月創刊の『小説新潮』では、記録の残るこの60年余で「初の重版」となった。
そして、刊行にあたり『オルタネート』の作品世界を表現したプロモーションムービーを制作。映像制作はKing Gnuのアートワーク全てを手掛けるクリエイティブレーベル「PERIMETRON」が担当した。小説という枠組みを超えて幅広い人に訴えかける、そして同時に、小説を読むことの楽しみをより多くの人に知ってもらうための、従来のPVとは一線を画した、作品としての完成度を高めたプロモーションムービーを制作する――。加藤の発案に「PERIMETRON」所属の映像作家、OSRIN監督が共鳴し、奇跡のコラボレーションが実現した。
内容はマッチングアプリ・オルタネートを中心に起こるさまざまな群像劇を瑞々しくエモーショナルな映像で幅広い読者に通じるストーリーとして展開。小説内に記述されたモチーフを登場させることで『オルタネート』読了後にもさまざまな解釈を楽しむことが出来るつくりとなっている。
「生徒」役として、佐藤緋美、渡部蓮、山田愛奈、葉月ひとみ、円井わんらが出演するほか、作品の「筆者」役として加藤本人も登場する。
また、劇中の曲は小林うてな、Julia Shortreedとのグループ・Black Boboiや、常田大希による音楽集団・millennium paradeなど、さまざまなフィールドで活躍する音楽家のermhoiが担当。小説内の登場する「イチジクの木」という詩にインスパイアされたオリジナル楽曲となっている。
PVは新潮社YouTubeチャンネル内で公開されるほか、順次、一部の書店店頭で動画のショートバージョンが展開される。