“核のごみ”をめぐる現実と問題点に迫る HTB『テレメンタリー2020 過疎を取るか 核を取るか』11・29放送

エンタメ総合
2020年11月26日

『テレメンタリー2020 過疎を取るか 核を取るか~「核のごみ」処分場に揺れるマチ~』

『テレメンタリー2020 過疎を取るか 核を取るか~「核のごみ」処分場に揺れるマチ~』(HTB)が11月29日(日)前10時から放送される(日時違い全国放送)。

北海道の小さな2つのマチに全国の注目が集まっている。日本海に面し、水産業が盛んな寿都町と神恵内村が「核のごみ」最終処分場の文献調査受け入れを表明したのだ。急速な人口減少と産業の衰退に直面するマチ。「過疎を取るか、核を取るか」そんな声も叫ばれ始めた。決断の裏に何があったのか?キーマンへの取材から見えてきた、巨額の交付金で誘致を促す国の原子力政策の現実に迫る。

原子力発電所の使用済み燃料から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」。数万年にわたり強い放射線を出し続け、地下300メートル以深に貯蔵する計画だが、その最終処分場を日本国内のどこに作るのか、いまだ決まっていない。その議論が思わぬ形で動き出したのは8月中旬だった。

「日本の核のごみ問題に一石を投じる」こう名乗りを上げた、北海道寿都町の片岡町長。処分場選定に向けた「文献調査」への応募を検討していると表明した。住民にとってはまさに「寝耳に水」。周辺自治体や北海道知事からも懸念や反発の声が上がったが、町長は一貫して応募の姿勢を崩さなかった。念頭にあったのが、調査受け入れで国から支払われる、最大20億円もの交付金だ。ある住民はこう言い切った。「過疎を取るか、核を取るか、それだけだ」

急速な人口減少と産業の衰退に直面するマチ。巨額の交付金は魅力的だった。その1か月後。まるで足並みをそろえたかのように、同じ日本海に面する神恵内村でも応募検討の動きが急浮上。泊原発の周辺自治体として、長年原発マネーの恩恵を受けてきたが、人口は30年で半分以下の800人ほどに減少。マチの存続をかけた地元商工会の提案に、反対の声は影をひそめた。

急展開の裏にいったい何があったのか?キーマンへの取材から、神恵内村で約10年前から秘密裏に開催されていた「勉強会」の存在が明らかになった。その場には「核のごみ」の処分事業を担当するNUMO(原子力発電環境整備機構)の職員も出席していた。

ふるさとの衰退に直面し、選択を迫られる住民たち。そうした過疎地域に「核」を押し付けてきた日本の原子力政策。その現実と問題点に迫る。

ナレーターは元NHKアナウンス室長で、現在フリーアナウンサーとして『徹子の部屋』(テレビ朝日)のナレーションなど、多方面で活躍中の山根基世が担当する。

番組情報

『テレメンタリー2020 過疎を取るか 核を取るか~「核のごみ」処分場に揺れるマチ~』
HTB 北海道テレビ
2020年11月29日(日)前10時30分~11時

テレビ朝日
2020年11月29日(日)前4時30分~5時
※日時違い全国放送

ナレーター:山根基世

番組ホームページ:https://www.htb.co.jp/telemen/nuclear/

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