12月26日(土)に開幕する「カンテレ×劇団Patchプロジェクト」第1弾の音楽朗読劇『マインド・リマインド~I am…~』のゲネプロ&会見が25日に行われ、大阪公演千秋楽に登壇するメンバーが登壇した。
「カンテレ×劇団Patchプロジェクト」は、結成8周年を迎えた劇団Patch(パッチ、8ッチ)と、8チャンネルのカンテレによるプロジェクト。その第1弾となる音楽朗読劇『マインド・リマインド~I am…~』は、ある特定の香りから記憶が呼び起こされる“プルースト現象”の音楽版で、近未来を舞台に、会話の中で繰り広げられる心理戦のラブ・サスペンスを描く。
会見コメント
中山義紘
「今年は劇団Patchにとってもリスタートの年で、いろいろと考え直すきっかけが多い年でした。初日を迎えられること自体、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。マスクやフェイスシールドなど感染対策を徹底した稽古場で、演出・木村さんも演者の顔を見づらい中での稽古でありましたが、なんとかお客様を招く準備が整ったことが本当にうれしく思います。作品的にも人間の愛、人間が考えていることとはなんだろう? というものが題材なので、それを生の人間が舞台上で演じることがピッタリの作品だなと思います。全員で力を合わせた良い作品ができたと自信があります!」
井上拓哉
「いよいよ明日か! 個人的には今年、舞台に立つのが初めてで、とても緊張すると思いますが、初日1発目の公演で、全部で9通りの組み合わせがある中でお客様にイメージしてもらいやすいように、模範解答じゃないですけど、すてきな物語をお届けできればなと思います」と。
谷村美月
「自分はコロナ禍の中でも舞台に立つことができていた方でしたが、今回、お稽古をしていて、マスクで相手の表情が読めない難しさを痛感しました」とコロナ禍での稽古を振り返った。
入山法子
「単身で大阪に2週間滞在し、ほとんどが稽古場とホテルの行き来と、気分転換に公園に散歩くらいでしたが、そんな中でも大阪の人のパワーというのをとても実感しました。ちょっと異国に来たような気分で、とっても楽しい滞在期間でした。毎日、面白いことをPatchの皆さんと谷村さんがしてくれるので、安心して楽しくお稽古を過ごさせてもらいました(笑)。明日の初日が楽しみです。お客様に安心して楽しんでいただけるように頑張ります」
納谷健
「演じ分けができることが単純にうれしいです。9公演、さまざまな組み合わせがあるので、自分だからこそできる表現だったり、劇団Patchだからこそ作れるお芝居だったりを見せていきたいです。今年は悔しい思いもたくさんしましたし、自分の意志、個人の部分も見ていただけたらとも思いますので、3役で“納谷健”を出していきたいと思います」と。
松井勇歩
「今回、大阪公演で場当たりするチーム、ランスルーのチーム、ゲネプロできるチームの3チームあって、劇場に入ってからの初めても多くて。すごく新鮮な気持ちで、今日のゲネプロができて楽しかったです。お客様にしっかり物語のメッセージを届けられる演劇にしたいです」と。
近藤頌利
「劇団Patch3期生近藤頌利です! まず、Patchとして僕は記者会見させてもらえるのが初めてなので、とてもありがたいです。その場で起きたことをリアルに楽しんだらすてきな舞台になると思うので、精いっぱい頑張りたいと思います」と語った。
<最後のあいさつ>
中山義紘
「とにかく、安心、安全の舞台を届けられるよう準備をしてきたので、日常を忘れて劇場の雰囲気を楽しんでください」
井上拓哉
「コロナ禍でも、お芝居に罪はないと思います。Patchのモットー“関西から日本を元気に!”、こんなときだからこそ僕たちからパワーを発信していきたいです」と。
谷村美月
「気を緩めないように、一人も欠けることなく最後までいけたらいいなと思います。頑張ります!」
入山法子
「音楽朗読劇は初めてですが、想像を掻き立てるステージになっているのでワクワクしてください!」
納谷健
「まだ稽古していない組み合わせもあって、同じ役のメンバーを意識することもあるので切磋琢磨しています。2度3度楽しめる公演になっておりますので、是非会場に足をお運びいただき、楽しんでください!」
松井勇歩
「大阪公演は2020年の締めくくりに、東京公演は2021年も頑張ろうと思えるような素敵な物語を届けたいと思います!」
近藤頌利
「生で届けることができることが何より幸せだと思います。最後まで走りきれるように皆様祈っていてください!」
会見写真
劇団Patchは、ワタナベエンターテインメントが関西版D-BOYSの誕生を目指して、2012年に3,000名を超える応募者からオーディションで選ばれた一期生で結成。現在は四期生までの、中山義紘、井上拓哉、松井勇歩、竹下健人、三好大貴、星璃、吉本考志、近藤頌利、田中亨、納谷健、尾形大吾、藤戸佑飛の12人で構成され、全員が関西出身。劇団名は、関西弁で一生懸命を意味する“必死のパッチ”に由来。特徴は“ちょうどいい距離感のイケメン集団”。
「カンテレ×劇団Patchプロジェクト」は、結成8周年を迎えた劇団Patch(パッチ、8ッチ)と、8チャンネルのカンテレが、今年8月8日(土)に始動を発表。当初は今年3月の情報解禁を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けていったん見送り、できる限りの安全性を追求し、コロナ禍でも何とか作品を届けたいと、舞台の内容をオリジナルストレートプレイから朗読劇に変更。最大限の感染防止対策を行い、観客数を半分にして上演できるよう調整し、上演にこぎつけた。
プロジェクト第1弾となる音楽朗読劇『マインド・リマインド~I am…~』は、ある特定の香りから記憶が呼び起こされる“プルースト現象”の音楽版。登場人物は、ロボットのエンジニアをしている主人公の「僕」、「僕」の恋人で音楽好きな「彼女」、「僕」の友人でもある「彼女の弟」、「僕」が訪れるクリニックの「医師」の4人。
「僕」には、結婚の約束をしている「彼女」がいる。街中で、泣いていた「僕」に「彼女」が声をかけ、ハンカチを差し出してくれたのが二人の出会いだった。その場所で聴こえていたのは、「僕」が学生の頃、両親を交通事故で亡くす前に、いつもリビングで流れていた曲だった。「彼女」と親しくなるのに時間はかからなかった。
そして、たくさんの時と思い出を重ねた今…「僕」は、悩んでいる。「彼女」のことを、「僕」は本当に愛しているのか…と不安でたまらなくなり…この世の中で誰よりも愛しているはずなのに、“「彼女」はロボットなんじゃないか?”との疑惑にとらわれてしまった「僕」。完璧すぎる「彼女」の存在…。“ただの自分の妄想なのでは?”という葛藤と、“自分は何か大きな陰謀に巻き込まれているのではないか”という恐怖に耐えられなくなった「僕」は、「医師」の元を訪れる。
「医師」との問答、そして、「彼女の弟」の登場によって明らかになる衝撃の事実。近未来を舞台に、会話の中で繰り広げられる心理戦のラブ・サスペンス。そこに美しい音楽と歌声が加わり、より一層幻想的な空間を創り出す音楽朗読劇。いったい「僕」は何者なのか?…というストーリー。
劇団Patchメンバーが、公演ごとに組み合わせを変えて「彼」「彼女の弟」「医師」の役で3人ずつ出演。また、ヒロインである「彼女」をWキャストで演じる谷村美月と入山法子との組み合わせも見どころで、全部で9パターンの組み合わせが実現している。
大阪公演は2020年12月26日(土)、27日(日)にサンケイホールブリーゼで3公演、東京公演は2021年1月28日(木)~31日(日)に紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで6公演を上演。さらに、歌い手のDIVAにはミュージカル女優の青山郁代、アコーディオン演奏は秦コータロー、ギター演奏は齋藤晋介と、生演奏で音楽朗読劇に彩りと深みを加える3人が出演する。
公演終了後には、劇団Patchのメンバーが毎回ステージに上がり、公演の裏話やゲームコーナーなど、ここでしか聞けないPatchメンバーの素顔が見られるスペシャルトークイベントも実施。メンバーの尾形大吾と藤戸佑飛の2人は、この作品で劇団Patchを卒業するため、現メンバーがそろっての出演は本作が最後となる。