乃木坂46の1期生・樋口日奈が、舞台「フラガール-dance for smile-」で舞台単独初主演を果たすことが分かった。
本作は、2006年に日本アカデミー賞を総なめにした映画「フラガール」の舞台版の再演。福島県いわき市の炭鉱町を描き、滅んでいく産業の中で働く人間が、力強く生きていく姿を表現し、常磐ハワイアンセンター設立までのエピソードを、フラガールに生まれ変わっていく少女たちの笑顔と涙で描く。
主人公となるフラガールのリーダー・谷川紀美子役を演じるのは、舞台では単独初主演となる乃木坂46の1期生・樋口日奈。かつて都会のダンサーだったにもかかわらず、炭鉱の娘たちにフラダンスを指導することになる平山まどか先生役に矢島舞美。紀美子の親友で、フラガールを目指す木村早苗役にAKB48・山内瑞葵。
また、フラガールのメンバーとして、ラストアイドルの安田愛里が新たなキャラクターとして登場。炭鉱を支え続ける事が女の生き方と信じ、娘の紀美子と対立する母親、谷川千代役で有森也実が出演する。
そして、総合演出をフジテレビのトレンディドラマの産みの親・河毛俊作、プロデュースと構成演出を岡村俊一が務める。
舞台「フラガール-dance for smile」出演者
「フラガール-dance for smile」
作:羽原大介、李相日
総合演出:河毛俊作
構成演出:岡村俊一
<出演>
樋口日奈(乃木坂46)、矢島舞美、山内瑞葵(AKB48)、安田愛里(ラストアイドル)/有森也実 ほか
<公演日程>
東京・Bunkamura シアターコクーン
2021年4月3日(土)~12日(月)
問い合わせ:Mitt 03-6265-3201(平日12・00~17・00)
公式HP:http://www.rup.co.jp/
協力:ジェイ・シネカノン
制作:アール・ユー・ピー
主催:舞台「フラガール」製作委員会
<ストーリー>
昭和40年、福島県いわき市、かつて炭鉱の町として栄えた石炭の町も、石油という新しい燃料の台頭によって斜陽産業と化していた。
人員削減のため毎月リストラが発表され、何千人もの労働者のクビがきられていく。そんな状況の中で、町おこしの新事業として常磐ハワイアンセンター建設の話が持ち上がる。
常磐の地の温泉を利用して、ハワイの雰囲気を持ったリゾート施設を作ろうというのだ。
そしてハワイアンダンスのショーで盛り上げたいという計画だ。もちろん労働者たちは反対の声をあげた。「なにがハワイだ!」
この町に生まれ育った早苗(山内瑞葵)は、毎日泥まみれの生活から抜け出すチャンスではないかと考えて友達の紀美子(樋口日奈)を誘ってダンサー募集に応募することを決意する。
しかし、集まった女の子たちは「裸躍りさせるつもりか?」と、ほとんどの者が消えていき、残ったのは、紀美子と早苗の数人だけ。本当にフラダンスのチームなど作れるのか不安になる。
そんな田舎町にハワイアンセンターの企画部長は元SKD のダンサー平山まどか(矢島舞美)を連れてくる。紀美子たちは、サングラスをかけ田舎者を下に見るまどかに、最初は不信感を持つが、その卓越したダンスの技術とその魅力に、やがて引き込まれていく。
炭鉱の組合員の反対運動が激しくなる中で、紀美子は炭鉱で働く母親千代(有森也実)に反対されながらも、家を出てフラガールになることを決意する。
「復興は少女たちの笑顔が作る!」
そんなフラガールたちの奮闘を描いた物語である。