稲垣吾郎が主演の新作舞台「サンソン−ルイ16世の首を刎ねた男−」が、2021年4月に上演決定。稲垣と共演の中村橋之助らから、コメントも到着した。
本舞台で稲垣が演じるのは、18世紀のフランスに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソン。4代目の死刑執行人として、激動のフランス革命期を生きた実在の人物だ。
代々続く死刑執行人という宿命を背負いながらも「人間の生死を決められるのは神だけではないのか」「死刑制度はなくさなければならない」と死刑廃止論を唱え、自問自答を続けたシャルル=アンリ・サンソン。処刑人でもあり医師でもあった彼の、内面にうごめく葛藤を稲垣が全身全霊で表現する。
演出を白井晃、脚本を中島かずき(劇団☆新感線座付作家)、音楽を三宅純が担当。2015年から3度上演された稲垣の主演舞台「No.9-不滅の旋律-」を作り上げたクリエイティブチームが、本作を手掛けることも発表された。
革命の中心とも言うべきルイ16世役には、中村橋之助。ほかにも橋本淳、牧島輝、落合モトキ、藤原季節、清水葉月など若手俳優たちが、エネルギッシュな群像劇の担い手として出演を果たす。また、田山涼成、榎木孝明という名優たちも出演決定している。
出自や歴史に翻弄され、どんな逆境のときにあっても、強靭な精神と心の自由を持ち続けたシャルル=アンリ・サンソン。演じる稲垣は「(サンソンが)どれだけの重圧を背負っていたのか、今はまだ計り知れませんが、これから稽古を通して創りあげていくことで新しい自分と出会えることが楽しみでもあります」と意気込みを述べた。稲垣及び中村橋之助らのコメント全文は、次ページを参照。