ふぉ~ゆ~の辰巳雄大が主演を務める舞台「ぼくの名前はズッキーニ」が2月28日(日)より上演される。初日の開幕に先駆けて公開ゲネプロが行われた。
本作は、フランスの同名小説を世界で初めて舞台化。親を失った孤独な少年・ズッキーニ(辰巳雄大)は、養護施設“みんなのいえ”で出会った仲間たちと共に過ごす中で次第に打ち解けていく。ある日“みんなのいえ”にカミーユ(川島海荷)という少女がやってくる。ズッキーニは彼女にひと目でひかれて…。厳しい現実の中でも前を向いて生きようとする子供たちの姿と、彼らを見守る周囲の大人たちの愛を描いていく。
辰巳は「舞台上でも、どんどん自分たちで作っていく要素がものすごく強い作品。本当にこの作品は、僕にとって“演劇物”としてターニングポイントになるんじゃないかなと思ってます」と作品への思い入れを語った。
また、辰巳演じるズッキーニをはじめ、主な登場人物は子供たちだが、キャストは大人の役者のみ。「稽古の最初のころは子供らしくし過ぎていて。稽古をやっていく上で、いらないものを排除していくのが一番子供っぽくなっていった」と辰巳。さらに、「姪っ子の動画をすごく見ました! ちょうど6歳の姪っ子がいまして。みんなに見せたりしちゃったりして(笑)」と“伯父バカ”な一面も見せつつ、「コンサートとか見に来てくれたときに“雄くんカッコいい”って言ってくれる(笑)。その素直に人を褒められるような、言葉に交じりっけのない一色の色で届けてくれるような言葉の出し方は参考になりました」と役作りの一端を明かした。
川島は「私はもう、見た目が子供なので(笑)。この舞台中に27歳になるんですけど。皆さんに“すごく似合ってる”と言っていただけるので、この童顔を自信に頑張りたいと思います」とユーモラスに意気込みを語った。
そんな中、記者から「デビューされて15年?」と問われ「そうですね。数えると恐ろしいんですけど(笑)」と川島。するとすかさず「大丈夫、大丈夫! オレ(芸歴)22年だから!」と辰巳がフォローし、「いや~! 大ベテランばっかりじゃないですか~。すごいなぁ!」と稲葉友が感嘆の声を上げるひと幕も。
養護施設のリーダー格の少年・シモンを演じる稲葉は、「ちょっと子供らしくするためにチークを塗ってるんです。リーゼントにチーク合わせてる人間、多分日本に今僕だけです(笑)」と。辰巳も「楽屋で席が隣なんですけど、2人でチークの濃さを研究してます(笑)」と続け、舞台裏エピソードを披露した。
終始、カンパニーのアットホームな雰囲気を感じさせる会見。辰巳が「稲葉君は僕より年下なんですけど、すごくクールで。クールっていうか…」と言葉に迷うと、稲葉は「もう任せます!」と信頼関係もバッチリの様子。自身は「子供っぽいな~っていうのがコンプレックスなぐらい子供っぽい」という辰巳は、「(稲葉は)ガッという男らしい部分があるので、いいな~と思いますね」と、共演者へのリスペクトを惜しまなかった。
「ぼくの名前はズッキーニ」公開ゲネプロ・囲み取材
2021年2月28日(日)よみうり大手町ホール
登壇者:辰巳雄大、川島海荷、稲葉友、平田満、ノゾエ征爾
舞台「ぼくの名前はズッキーニ」
2021年2月28日(日)~3月14日(日)
東京・よみうり大手町ホール
2021年3月19日(金)~3月21日(日)
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
原作:ジル・パリス
脚本・演出:ノゾエ征爾
音楽:田中馨
出演:辰巳雄大、川島海荷、稲葉友、上村海成、三村朱里、本多力
伊勢佳世、宍戸美和公、ノゾエ征爾、平田満
公式サイト:https://www.ktv.jp/zucchini/