俳優・シンガーソングライターの松下洸平が、「滋賀陶芸大使」に就任。3月24日(水)、東京・日本橋にある、滋賀県の情報発信拠点「ここ滋賀」で、滋賀陶芸大使の委嘱状交付式が行われた。
滋賀県甲賀市を舞台に、信楽焼の女性陶芸家「川原喜美子」の半生を描いた連続テレビ小説『スカーレット』。同作品で松下は喜美子の夫であり、同じく陶芸家である「八郎」役を演じていた。「八(はち)さん」こと八郎は、信楽の素材を使った作品作りにこだわり、地域を愛した人物として知られている。
今回、松下が就任した「滋賀陶芸大使」は、信楽焼をはじめとする滋賀の陶芸文化の魅力を広く発信し、滋賀県の良さを多くの人に周知していく役割を担うもの。今回の委嘱状交付式では、三日月大造滋賀県知事から松下へ委嘱状が手渡され、記念品の信楽焼たぬきが贈呈された。
三日月知事は「(コロナ禍により)1年越しになったが、陶芸大使の委嘱状をお渡しできたことをうれしく思う。松下さんは土をこねたりろくろを回すシーンも、ご本人が演じておられ、陶芸や滋賀に真摯に向き合う姿に感銘を受けた。これからも滋賀の陶芸に親しんでいただき、一緒に陶芸文化を育てていくことができれば」とコメント。
それに答える形で松下は「陶芸や滋賀県の自然、信楽のモノを作る文化や豊かさに出会い、役作りをするうえでとても刺激を受けました。信楽焼や、滋賀の魅力を一生懸命PRできればと思います」と意気込みを述べた。
『スカーレット』で陶芸シーンの指導を行った、信楽窯業技術試験場の高畑宏亮氏によると、「松下さんは撮影の合間にも、熱心に陶芸の練習をされていた」という。信楽焼について松下は「どっしりとしていて、土を感じられる。持っていると安心するようで、温かみがあるのが特徴。同じ形、同じ大きさのものを作るのは難しかった」と語る。
また、信楽の印象を尋ねる質問には「街を歩いていると、どのお宅にも信楽焼のたぬきや火鉢が置いてあり、古くから陶芸はこの街の産業だったということが感じられました。地域をあげて陶芸文化を守っていきたい、という思いをお手伝いできることがとても嬉しい」と答えていた。
松下は自分でも料理をするため、盛り付けには信楽焼の器を使うこともあるそう。その写真も、今後はSNSなどにアップしていきたいとのことだ。幼い頃から芸術に慣れ親しんできた、松下ならではの料理と器の組み合わせにも注目が集まる。
WEB
松下洸平 公式サイト:https://www.kouheiweb.com/
松下洸平 公式Instagram:@kouheimatsushita_official