ミュージカル「魔女の宅急便」のゲネプロと囲み取材が3月24日(木)に都内で行われ、主演の井上音生、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、生田智子、横山だいすけ、藤原一裕(ライセンス)、白羽ゆりが登壇した。
原作は、児童文学作家・角野栄子が1982年から27年間にわたり執筆した全6巻の児童書「魔女の宅急便」。1989年にスタジオジブリがアニメ映画化すると大ヒットを果たし、世界的に有名な作品に。
そして、蜷川幸雄の演出によるミュージカル化、実写映画化や舞台化を経て、2017年に本公演の制作チームにより新しいミュージカル版が誕生。2018年の再演を経て、この度、新たなキャストを迎えて3年ぶりに帰ってきた。
今回は、主人公のキキ役に井上音生、トンボ役には那須雄登が抜擢。さらに、前作に引き続き、生田智子、横山だいすけ、藤原一裕、白羽ゆりが脇を固めている。
3月25日(木)に初日を迎えるにあたり、井上は「初日を迎えるという実感がまだ湧かないんですが、緊張しすぎると私はそれが歌にも出てしまうので、深呼吸をして楽しむということを忘れないようにしたいです」と笑顔でコメント。
那須も「明日が本番というのがまだ信じられなくて。お芝居が1か月くらいあったんですが本当にあっという間で、みんなで精一杯頑張ってきたことをどれだけ出していけるかということが楽しみです」と意気込みをのぞかせた。
初めて本格的なミュージカルに挑戦するという2人だが、井上は「演出の岸本(功喜)さんからは『歌だと思って歌わないで、キキの心情だと思って、気持ちよく楽しくね』と言っていただいて。堂々と歌い切りたいです」と思いを語る。
対する那須は「昨年、メンバーの岩﨑大昇が『ELF The Musical』で座長をやっていたので、稽古期間に気を付けていたことなどを教えてもらいました」と。2018年の公演でトンボ役を務めた大西流星(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)からも連絡が来たといい、「『岸本さんも優しいし、緊張せずに頑張ってね』って、かわいらしい絵文字付きで」と微笑ましいエピソードを明かした。
周りからの反応について、井上は「友達から『見に行くよ』ってLINEをもらったんですが、私がキキを演じるっていうのはまだ信じられないみたいで(笑)。でも『天真爛漫なところが似てるね』って言ってくれました。友達が見に来てくれる楽しみというのは、私にとって元気の源の1つになっています」と。
那須は「メインビジュアルが公開された時に、メンバーが『那須、可愛いじゃん』って言ってくれて。そういうことを普段言われるタイプじゃないので、うれしい反面ムズムズしました(笑)。でもまだこのビジュアルを直接は見せていないので、見学に来てくれた時に『良かったよ』とか一言でも言ってくれたら」と照れた表情を浮かべた。
そんな2人について、前作から引き続きオキノ役で出演する横山は「本読みの時からキキとトンボという印象しかなかったです。すごく読み込んでイメージしてきたんだなって。ここから稽古が始まるって、どれだけ楽しい毎日が過ごせるんだろうと思いました」と。
すると、コキリ役の生田が「横山さんもおっしゃったとおり、本読みの時からもう本当に可愛くてきゅんきゅんして。忘れかけた気持ちを思い出させてくれるフレッシュな2人なので、今こうして話していても体がぞくぞくっとするくらい愛しいんです」と同意し、劇中同様に親子のような優しい空間に。
最後は、井上が「この作品は13歳の女の子キキが成長していく物語なので、毎公演私も成長していけたらいいなと思っています」と展望を。那須は「人の優しさが感じられて心が温かくなる舞台です。全員が全力で頑張っていますので、どうぞお楽しみに」とファンへメッセージを寄せ、取材は締めくくられた。
ミュージカル「魔女の宅急便」は、3月25日(木)〜28日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場で上演、その後も愛知・大阪での公演が予定されている。
公演情報
ミュージカル「魔女の宅急便」
【東京公演】2021年3月25日(木)〜28日(日)新国立劇場 中劇場
【名古屋公演】2021年4月10日(土)〜11日(日)愛知県芸術劇場 大ホール
【大阪公演】2021年4月15日(木)〜18日(日)メルパルクホール大阪
WEB
公式HP:http://www.musical-majotaku.jp/