6月11日(金)に公開される明石家さんまプロデュースの劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」の主題歌が吉田拓郎の名曲「イメージの詩」、エンディングテーマがGReeeeN書き下ろしの「たけてん」に決まった。
明石家さんまが直木賞作家・西加奈子の小説に惚れ込み企画・プロデュースした本作は、漁港の船に住むわけあり母娘・肉子ちゃんとキクコの秘密が紡ぐ感動のハートフルコメディ。
肉子ちゃんの声を大竹しのぶ、娘・キクコの声をCocomiが務め、人気声優の花江夏樹や下野紘、吉岡里帆、マツコ・デラックスらも声を担当する。
今回、明石家さんまの最愛の曲であり「人生の教科書」だと語る吉田拓郎の名曲「イメージの詩」が本作の主題歌に決定。そして編曲を吉田拓郎の盟友・武部聡志、サウンドプロデュースをGReeeeNが手掛け、10歳の子役の稲垣来泉が歌うことも発表された。
エンディングテーマは、以前からさんまと交流があったGReeeeN書き下ろしの「たけてん」。GReeeeNは「笑わせたい誰かが居る、笑って欲しい誰かが居る。そして幸せになって欲しい人が居る。そんな気持ちを込めました!」とコメントしている。
明石家さんま コメント
◆「イメージの詩」に関して
ドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」の時に実感したことで、自分の体に染み込んだ歌でも、今の時代に伝わるんだというのが分かって「イメージの詩」も、何かしらの形で披露したいと思っていたんです。それで、吉田拓郎さんにご連絡をしてOKをいただいて、「女性に歌ってほしいので、歌詞も変えさせてもらいたい」と伝えたら「いいよ、いいよ、さんまちゃんの自由にして」と。
それで女性目線の歌詞にしようと思って、夜通し考えたけど、この曲は、この歌詞でないとダメだということが分かって。女性に歌ってもらいたいけど、歌詞を変えるのは難しいから大人の歌詞を小さい女の子に歌ってもらったらいいんじゃないかと。
今回、10歳の稲垣来泉ちゃんに歌ってもらったんですが、ものすごい理解力で。クインシー・ジョーンズが、ボブ・ディランに「語るように歌ってくれ」と言ったというエピソードを伝えて、「ボブ・ディランで」と依頼すると「はい。ボブ・ディラン」と楽譜にメモとってくれたり(笑)。思った以上の「イメージの詩」ができました。
この曲が、また世に出てくれることがうれしいです。
◆エンディングテーマ「たけてん」に関して
GReeeeNのHIDEとは以前から交流があって、仲の良いメンバーと食事の時に、冗談でHIDEに、映画の曲書いてもらおうとなったけど、その場で流れていて。しばらくしてから、「映画の曲やらせていただいていいですか?」とHIDEの方から言ってきてくれて。この曲は、僕の若い頃のテレビとか雑誌とかの情報を集めて、僕のことを調べつくして書いてくれたそうで。頭が下がる思いです。楽曲名は5つぐらい、HIDEに案を送ったんです。
僕が「笑い」にこだわっているのをHIDEが汲み取って「他のタイトル案もありがたいのですが『たけてん』が呼んでます」と。それで「たけてん」に決まりました。
GReeeeN コメント
ひょんなことから、さんまさんが出逢った「漁港の肉子ちゃん」というすてきな作品。僕たちGReeeeNも作品を読ませていただき、楽しみながら曲づくりに向かいました! 曲をつくり始める前の段階から、さんまさんと何度もお話をし、映画の情景を思い浮かべながら、エンディングテーマの「たけてん」という楽曲になったわけですが…
「たけてん???」と皆さまの脳内でなっていることと思います。それで合ってます(笑)。この「たけてん」という曲のタイトル、なんと!! さんまさんにつけていただきました!!!! 頭の中で、「たけかんむり」に、天ぷらの「天」と書いてみてください。ある文字が浮かんできたのではないでしょうか。(正確には「天」ではないのですが。。)笑わせたい誰かがいる、笑って欲しい誰かがいる。そして幸せになって欲しい人がいる。そんな気持ちを込めました!
また、主題歌の「イメージの詩」に関しても、サウンドプロデュースという形で関わらせていただきました。オリジナルの吉田拓郎さんへのリスペクトを胸に、さんまさんからの「小さい女の子に歌ってほしい」 というアイデアを受け、編曲の武部さんとも話し合い、曲が完成しました。
歌っていただいた、稲垣来泉さんのすてきな真っ直ぐさに胸をうたれました!
ぜひ、映画館で音楽にも注目してご覧ください!!!!
稲垣来泉 コメント
私は歌が好きですが、うまい方ではなく、とても緊張していました。レコーディングの時は、HIDEさんをはじめスタッフの皆さんが、私にわかりやすく「ここは4時間目の体育の時間が終わった時の感じで歌ってね」と学校の教科の時間で表してくれたので、とても歌いやすくて面白かったです。さんまさんもとてもほめてくれました。さんまさんが声で選んでくれた事に自信を持って、私は歌い切りました。さんまさんやスタッフの皆さんが、うなずいてくれたので、とても良い歌になっていると思います。
作品情報
映画「漁港の肉子ちゃん」
2021年6月21日(金)全国ロードショー
企画・プロデュース:明石家さんま
出演:大竹しのぶ Cocomi 花江夏樹 中村育二 石井いづみ 山西惇 八十田勇一 下野紘 マツコ・デラックス 吉岡里帆
原作:西加奈子「漁港の肉子ちゃん」
監督:渡辺 歩 キャラクターデザイン・総作画監督:小西賢一 脚本:大島里美
アニメーション制作:STUDIO4℃
あらすじ
食いしん坊で能天気な肉子ちゃんは、情に厚くて惚れっぽいから、すぐ男にだまされる。いっぽう、クールでしっかり者、11歳のキクコは、そんな母・肉子ちゃんが最近ちょっと恥ずかしい。そんな共通点なし、漁港の船に住むわけあり母娘の秘密が明らかになる時、二人に、最高の奇跡が訪れる――!
©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会