林翔太がラップの参考に「自然と櫻井君の映像を…」「イン・ザ・ハイツ」東京公演開幕

エンタメ総合
2021年04月18日

ブロードウェイミュージカル「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」のゲネプロと囲み取材が、4月17日(土)に都内で開催。Micro(Def Tech)、平間壮一、林翔太、東啓介ら出演者8名が登壇した。

傑作「Hamilton」を産みだしたリン=マニュエル・ミランダの出世作であり、本年ハリウッド映画化も決定した「IN THE HEIGHTS」。マンハッタン北西部に位置する移民が多く住む町・ワシントンハイツのエネルギッシュな毎日を、ラップ、サルサ、ヒップホップとラテンのリズムに乗せて贈る。きっと誰もが登場人物に自身を投影できる、“新王道”ミュージカルだ。

主人公のウスナビ役をMicroと平間壮一、ベニー役を林翔太と東啓介のWキャストが熱演。そのほか、田村芽実、石田ニコル、阪本奨悟ら個性溢れるキャストが脇を固めている。3月27日(土)の神奈川公演を皮切りに大阪、名古屋を回り、4月17日(土)に東京公演が開幕した。

東京公演を迎えるにあたり、本作の初演にも出演しているMicroは「7年前の初演とはまったく違うものに生まれ変わった『IN THE HEIGHTS』です。台本も刷新されて、スペイン語のせりふも増えて、より本国の『IN THE HEIGHTS』に近いものをお届けできている」と自信をのぞかせる。

平間も「皆さんきちんと演じてはいるんですが、もともとそれぞれのキャラクターの心を持っている人たちのように感じていて。なので無理がないですし、とても素敵なんです。カンパニーの信頼度も高くて、ただただ仲がいいだけではなく1人1人に尊敬を持ってやれています」とコメント。

そして、劇中重要なシーンなどで幾度も披露される“ラップ”に話題が及ぶと、「苦労した」と口を揃える一同。「事務所の先輩からアドバイスはありましたか?」という質問に対しては、林が「自然と櫻井(翔)君がラップしている映像を見ちゃいました。あと、普段の発声練習を行う際もついラップ調になってしまったりして」と身振り手振りでその様子を披露し、笑いを巻き起こす。

続けて、東が「シンプルに音楽を楽しむことを心がけています。何を伝えたいのかということを考えて、素直にそれを表現するということが大事なのかなって。ベニーはハイツの中で唯一の黒人でもあるので、歌や身体表現からもそれを感じてもらえたら」とパフォーマンスへの意気込みを語った。

また今回、フレッシュなキャストが多いこともこの作品の大きな魅力といえるだろう。それについて、ソニー役の阪本は「カンパニーの中に、ひとり10代の子がいるんです。僕は27歳なんですが、マスクをしていると幼く見えるみたいで『君が10代の子だね!』って声を掛けられたことがあって(笑)」と。

「でも役柄も相まってか、皆さんには本当にかわいがっていただいています。ただ東君に関しては僕の方が年上なんですが、僕の方が年下みたいになってしまっていて…」と目線を投げかけると、東が「そんなことないですよ! 大先輩です!」と即座にフォローするなど、微笑ましい関係性を垣間見せた。

劇中、宝くじで大金が当たる展開が出てくることにちなみ、「もしご自身が宝くじで大金が当たったら?」と聞かれると、林は「両親と弟に全部あげます。僕はあんまり執着がないので、自分より家族に幸せになってもらいたい」と答え、会場からは拍手が。そんな中、ニーナ役の田村の「なによりも乾燥機付きの洗濯機が欲しい」というかわいらしい回答に、Microが「大千穐楽が終わったら買ってあげるよ!」とメロメロで反応してしまう場面も。

最後は「人と人の分断や人種差別という、コロナ禍の今でも起きていることが如実に描かれていて、この時代にとても必要なミュージカルです。1度と言わず、2度3度と足を運んでいただけたら」とMicroが作品をアピール。

平間も「今の自分がこの作品に出会い、この年代のみんなでやれているということに大きな意味があると思います。そして、僕のひとつの夢だったんです。自分がいつか主演をやらせていただいた時に、みんなにとって居心地のいいカンパニーを作りたいということが。それを叶えてくれたみんなに感謝しながら、残り少ない公演を頑張っていきます」と振り返り、「終わって欲しくない」と感慨をにじませた。

ブロードウェイミュージカル「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」は4月28日(水)まで、東京・TBS赤坂ACTシアターで上演される。

公演情報

ブロードウェイミュージカル「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」
【東京公演】
2021年4月17日(土)〜28日(水)TBS赤坂ACTシアター

WEB

公式HP:https://intheheights.jp/

この記事の写真

撮影:源賀津己

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