映画「この世界の片隅に」の主人公・すずのようなエピソードを探し、先人たちから知恵や勇気を教わる「#あちこちのすずさん」プロジェクトが始動。8月12日(木)放送の特集番組に出演するHey! Say! JUMPの八乙女光と伊野尾慧、千原ジュニアらからコメントが到着した。
戦争を生き抜いた庶民の生活を描いた映画「この世界の片隅に」の主人公・すずのようなエピソードを探して#(ハッシュタグ)で投稿する、「#あちこちのすずさん」プロジェクト。3年目となる今年のテーマは「不自由な時代を生き抜いた生活の知恵」だ。
新型コロナの感染拡大により、世界中が必ずしも“平和”とは呼べない日常の中にある昨今。“マスク警察”などに象徴される息苦しい空気は、ともすれば「ぜいたくは敵」「隣組による監視」が日常に入り込んでいた戦争の時代を彷彿とさせる。そんな戦争という究極の困難を、先人たちはいったいどう生き抜いたのか、そこから知恵や勇気を教わっていく。
さらに、このプロジェクトは8月12日(木)に特集番組を放送し、ラジオやテレビの定時番組とも連携。感染リスクもあり、身近な“すずさん”たちとのつながりを持てない若者たちがオンラインで“すずさん”と交流できるワークショップを開催し、その様子も紹介する。
発表にあたり、特集番組のMCを務める八乙女光は「僕たちがこのプロジェクトに参加して3年目となりました。これまでの特番で印象に残っているのは、『戦時中に野草を食べていた』という投稿を実際に体験すべく、野草をゆがいて食べさせてもらったこと。苦いものもありましたが、当時は『味があるだけで幸せだった』というお話が印象に残っています」と。
伊野尾慧も「一度も会ったことのない兵士と文通をしていた93歳のおばあちゃん」とのエピソードを上げ、「もし皆さんの周りでエピソードをお持ちの方がいたら、ぜひ話を聞いて教えてください! もしかしたら、僕たちが直接お邪魔するかもしれません」と視聴者に投稿を呼びかけた。出演者4名からのコメント全文は、次ページに掲載。
なお現在、プロジェクトサイトをはじめ、TwitterやInstagramへの投稿にて、戦時中の生活にあった「苦難を切り抜ける知恵」「失敗しても笑いで切り抜けた話」など、新型コロナ禍の現在にも通ずる身の回りの“すずさん”のエピソードを募集中。内容は番組で紹介されたり、八乙女や伊野尾が取材に行ったりする可能性も。投稿方法などの詳細は、プロジェクトサイトを参照。
八乙女光(Hey! Say! JUMP)コメント
僕たちがこのプロジェクトに参加して3年目となりました。これまでの特番で印象に残っているのは、「戦時中に野草を食べていた」という投稿を実際に体験すべく、野草をゆがいて食べさせてもらったこと。苦いものもありましたが、当時は「味があるだけで幸せだった」というお話が印象に残っています 。
伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)コメント
僕は去年とおととし、一度も会ったことのない兵士と文通をしていた93歳のおばあちゃんにお話を伺いました。実際にお手紙も拝見して驚いたことを覚えています。もし皆さんの周りでエピソードをお持ちの方がいたら、ぜひ話を聞いて僕たちに教えてください! もしかしたら、僕たちが直接お邪魔するかもしれません。
千原ジュニア コメント
こんなに持ち帰らせて頂くものが多い番組は他にはないと毎年実感しております。
戦争を経験していない世代の自分が戦争のことを語って良いのか、という想いも持ちつつ普段通りの生活ができづらいこの状況に溺れているからこそ、当時の不自由な生活の記録から学んだり気付かされることがあるのでは、という思いで今年も取り組ませて頂きます。
片渕須直(映画「この世界の片隅に」監督)コメント
戦時中を生きた人は、大なり小なり、個人としての可能性を奪われるという意味で不幸な目に遭っています。本来ならどんな可能性があったのか。戦争が奪い去ったものとはなんだったのか。そうしたことを考えるために、その時代に生活した人々の姿をたくさんたくさん知っておきたい。たくさんのすずさん、あちこちのすずさんのことを。
番組情報
『#あちこちのすずさん〜コロナ時代を生き抜く暮らしの知恵(仮)』
NHK総合
2021年8月12日(木)後7・30〜8・42
WEB
プロジェクトサイト:https://www.nhk.or.jp/special/suzusan/
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