PARCO劇場の9月公演として日本初上演される、舞台「Birdland」のキャスト及び公演日程が決定。主演を上田竜也(KAT-TUN)が務めるほか、安達祐実、玉置玲央、岡田義徳らの出演が発表された。
本作は、日本でも2014年に上演された「夜中に犬に起こった奇妙な事件」でオリヴィエ賞・トニー賞を受賞した英国を代表する作家、サイモン・スティーヴンスによる戯曲。2014年にキャリー・クラックネルの演出により、イギリス・ロイヤルコート劇場で世界初演された作品だ。
世界的な人気の絶頂にあるロックスターの世界ツアー最後の1週間、ツアーが終わりに近づくにつれ、精神が不安定になっていく…。富や名声によって変えられ、観衆に“スター”として消費されていく1人のロックスターの物語となっている。
演出は、劇団「ゴジゲン」主宰で作・演出・出演をこなし、近年は公開中の映画「くれなずめ」やドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズを手掛ける、松居大悟。松居がパルコ・プロデュース作品を演出するのは、本作が初とのことだ。
主演は、ホフェッシュ・シェクター率いる世界的ダンスカンパニーの「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」日本初演や、21年続く大人気ミュージカル「Endless SHOCK」への出演など、ジャンルの枠を超えた活躍が続く上田竜也。本作では、世界的な人気の絶頂にあるロックスター・ポール役に挑む。
共演は、幼少期から役者として活躍し、今なお新たな魅力を発信し続ける実力派女優の安達祐実。そのほかにも玉置玲央、佐津川愛美、目次立樹、池津祥子に加え、癖の強い個性的な役からシリアスな役まで縦横無尽に演じ分ける実力派俳優・岡田義徳といった豪華な顔ぶれが揃った。
今回の発表に際して、主演の上田は「松居さんをはじめ共演者の方々とは年が近い方も多く、どんな稽古場になるのか、今から楽しみです。いま準備中なので、どんな作品をお届けできるかはこれからですが、観に来てくださる皆さんの約2時間に何かを残せる作品にしたいと思います」と意気込みを述べている。
「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」で、大衆を扇動するカリスマ(ロックスター)を言葉を使わない身体的なパフォーマンスで見事に体現した上田が、本作ではセリフ劇の中に存在するカリスマをどんな表現で魅せてくれるのか期待が高まる。上田と演出の松井からのコメント全文は、次ページに掲載。