上田竜也(KAT-TUN)がカリスマ的ロックスター役に挑む!「Birdland」上演決定

エンタメ総合
2021年07月08日

PARCO劇場の9月公演として日本初上演される、舞台「Birdland」のキャスト及び公演日程が決定。主演を上田竜也(KAT-TUN)が務めるほか、安達祐実、玉置玲央、岡田義徳らの出演が発表された。

本作は、日本でも2014年に上演された「夜中に犬に起こった奇妙な事件」でオリヴィエ賞・トニー賞を受賞した英国を代表する作家、サイモン・スティーヴンスによる戯曲。2014年にキャリー・クラックネルの演出により、イギリス・ロイヤルコート劇場で世界初演された作品だ。

世界的な人気の絶頂にあるロックスターの世界ツアー最後の1週間、ツアーが終わりに近づくにつれ、精神が不安定になっていく…。富や名声によって変えられ、観衆に“スター”として消費されていく1人のロックスターの物語となっている。

演出は、劇団「ゴジゲン」主宰で作・演出・出演をこなし、近年は公開中の映画「くれなずめ」やドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズを手掛ける、松居大悟。松居がパルコ・プロデュース作品を演出するのは、本作が初とのことだ。

主演は、ホフェッシュ・シェクター率いる世界的ダンスカンパニーの「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」日本初演や、21年続く大人気ミュージカル「Endless SHOCK」への出演など、ジャンルの枠を超えた活躍が続く上田竜也。本作では、世界的な人気の絶頂にあるロックスター・ポール役に挑む。

共演は、幼少期から役者として活躍し、今なお新たな魅力を発信し続ける実力派女優の安達祐実。そのほかにも玉置玲央、佐津川愛美、目次立樹、池津祥子に加え、癖の強い個性的な役からシリアスな役まで縦横無尽に演じ分ける実力派俳優・岡田義徳といった豪華な顔ぶれが揃った。

今回の発表に際して、主演の上田は「松居さんをはじめ共演者の方々とは年が近い方も多く、どんな稽古場になるのか、今から楽しみです。いま準備中なので、どんな作品をお届けできるかはこれからですが、観に来てくださる皆さんの約2時間に何かを残せる作品にしたいと思います」と意気込みを述べている。

「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」で、大衆を扇動するカリスマ(ロックスター)を言葉を使わない身体的なパフォーマンスで見事に体現した上田が、本作ではセリフ劇の中に存在するカリスマをどんな表現で魅せてくれるのか期待が高まる。上田と演出の松井からのコメント全文は、次ページに掲載。

上田竜也 コメント

「Birdland」は、なかなかエグイ話もあるのですが、とても興味をそそられています。
ごく一部の限られた人しかなれないスター性を持っている人は、衝動的で、狂っていくさまだったり、生きざまで魅力をバクハツさせていて、短くても凝縮された人生を送っている方が多いイメージがあります。
僕が演じるポールも誰もが認めるスターでありながら、自分で破壊しようとしていくさまはあらゆる意味での「スターであること」が備わっていて、それ自体と戦っている印象を受けています。
演出の松居大悟さんともお話しさせていただいて、自分の意見も伝えて話し合いながら創っていけそうで、とてもありがたいですし、松居さんをはじめ共演者の方々とは年が近い方も多く、どんな稽古場になるのか、今から楽しみです。
いま準備中なので、どんな作品をお届けできるかはこれからですが、観に来てくださる皆さんの約2時間に何かを残せる作品にしたいと思います。ぜひ、劇場でご覧ください。

松居大悟 コメント

パルコ劇場で見た「ピローマン」の帰り道は、いまだに覚えている。母とスペイン坂を降りながら、シネマライズの向こうに広がる小さな夜空。「やばかったね」「ね」と会話にならない会話で駅までの時間をなんとなく埋めながら、埋まらない心のデコボコをなんとなくなでていた。そのザラついた衝撃を忘れられないまま僕は演劇を始めて、ゴーチ・ブラザーズに入って、いつか自分もパルコ劇場で舞台を…なんて思いながら、こうして今、発表の日を迎えた。
色んなことがあった。こんな日は来ないと思っていた。やれるんだ、パルコ劇場で。どんなに悔しい傷を作品に刻みつけたって、悔しいことが確かにあったものだと気づくだけで。でもその傷を以って、誰かの傷に寄り添うことはできる。
サイモン・スティーヴンスの戯曲は、いつも体温の向こうにある心の温度まで感じるほど、人と人、を描いてくる。とくに今回の日本初上演作「Birdland」は、ロンドンで生まれたとは思えないぐらい、人の温もりから離れた今の日本でやるべきテーマだと思っています。
座長の上田竜也さんからは、色気と繊細さ、嘘がつけない佇まいを感じていて、トム・ヨークなどをイメージして書かれた主役のポールをどう生きるのか楽しみです。20人近くの役を背負う7人のキャスト、自分にはもったいないぐらいのスタッフ、新パルコ劇場ではまだ若すぎるかもしれない座組みで無防備に挑みます。
あの日見た「ピローマン」に人生を変えられてしまったように、ザラついた景色をスペイン坂の帰り道に見せたいです。
この場を借りて、行儀の悪い自分にパルコ劇場での上演の機会をくださり、尽力してくださった皆さん、本当にありがとうございます。必ずや、面白い作品にします。
パルコ・プロデュース「Birdland」。
ぜひ劇場でご体感ください。

公演情報

パルコ・プロデュース2021『Birdland』
2021年9月9日(木)〜10月3日(日)PARCO劇場
ほか、愛知、京都、福岡公演あり

作:サイモン・スティーヴンス
演出:松居大悟

出演:上田竜也
安達祐実 玉置玲央 佐津川愛美 目次立樹 池津祥子 岡田義徳

企画・製作:パルコ

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