『戦後76年「つなぐ、つながる」SP へいわとせんそう ~戦場からのメッセージ~』(TBSほか)が、8月15日(日)後3時30分から放送される。
番組のモチーフとなるのは、詩人・谷川俊太郎とイラストレーター・Noritakeによる「へいわとせんそう」(ブロンズ新社刊)。シンプルな言葉と絵で「平和」と「戦争」を対比させ、高い評価を得ている絵本だ。番組では、この絵本からも着想を得て、あの戦争で遺されたものから、いまに“つながる”メッセージに迫る。
“へいわな街”を一変させた空襲で命を落とした少年のランドセルや、秘密の特攻部隊が置かれた奄美群島・喜界島に残る隊員たちの痕跡。そして“へいわの道具”=絵筆を“せんそうの道具”=銃剣に握り替えた画学生が遺した絵は、何を語っているのか。
その知られざるストーリーを『サンデーモーニング』の関口宏、『NEWS23』の小川彩佳、『Nスタ』の井上貴博TBSアナウンサーという3人のキャスターが読み解く。
小川・井上の両キャスターは取材現場で戦争体験者の証言にも耳を傾ける。無辜(むこ)の市民を巻き込む戦争の恐ろしさとその空気感。そして平和の尊さと反戦の思いを未来にどう“つなぐ”のか。3人が世代を超え、専門家やゲストと共に考えていく。
このコンセプトの下、沖縄出身のモデルでタレントのりゅうちぇるがゲストとして登場する。りゅうちぇるは、毎年6月23日の「沖縄慰霊の日」には125万人を超えるTwitterのフォロワーに平和の尊さを訴えている。
決まって使う言葉は「うーとーとー」。手を合わせて祈る、という沖縄の言葉だ。そんな彼の姿勢に大きな影響を与えているのは、祖母が集団自決を逃れてきたという事実。
番組では、りゅうちぇると祖母の足跡をたどるとともに、「鉄血勤皇隊」として動員された16歳の少年がしたためた遺書などから“ありったけの地獄を集めた”と言われる沖縄戦の実像に迫る。