八乙女光「これからは僕たちが伝えていくべき」伊野尾慧と全国の“すずさん”を取材

エンタメ総合
2021年08月06日

特集番組『#あちこちのすずさん2021〜教えてください あなたの戦争〜』(NHK総合)が、8月12日(木)に放送される。それに先駆け、出演者の八乙女光、伊野尾慧、長濱ねるらからコメントが到着した。

戦争を生き抜いた庶民の生活を描いた映画「この世界の片隅に」の主人公・すずのようなエピソードを#(ハッシュタグ)で投稿する、「#あちこちのすずさん」プロジェクト。3年目となる今年のテーマは「不自由な時代を生き抜いた生活の知恵」だ。

新型コロナの感染拡大により、世界中が必ずしも“平和”とは呼べない日常の中にある昨今。“マスク警察”などに象徴される息苦しい空気は、ともすれば「ぜいたくは敵」「隣組による監視」が日常に入り込んでいた戦争の時代を彷彿とさせる。

そんな戦争という究極の困難を、先人たちはいったいどう生き抜いたのか、そこから知恵や勇気を教わっていく本番組。この度、8月12日(木)に特集番組が放送されるにあたり、3年目の出演となる八乙女光と伊野尾慧、長濱ねるら出演者からコメントが到着した。

八乙女は「最初は(撮影に)参加してくれた学生と同じように『聞いていいのかな』と思っていたのですが、毎年取材をするごとに皆さんが積極的に話してくださり、生き抜いた方の声を生で聞けるのは自分たちの世代なのだと、改めて思うようになりました」と心情を語る。

いっぽう、伊野尾は「自分が取材した『股のぞき』の研究をしていた青年の話を通して、戦争は生き残った方にも多くのダメージを与え、色んなものを背負わせてしまうんだということを今回改めて感じました」と。「この番組は(戦争の話だけでなく)日常の話も多いので、僕らの生活と自然に照らし合わせて、当時はこうだけど今はどうだと見直すことができます」と番組から得られるものを明かす。

初出演となる長濱も「アニメを通して戦争時代について知ることができるので敷居を高く感じず、『こういう生活だったんだ』『戦争の中でも幸せな出来事があったんだ』というものを知ってもらえたらうれしいなと思います」と視聴者へメッセージを寄せた。3名と千原ジュニア、片渕須直監督からのコメント全文は、次ページを参照。

八乙女光 コメント

今年で出演は3年目ですが、回を重ねるごとにもっといろんな人の声を聞きたいなという思いが増してきました。
最初は参加してくれた学生と同じように「聞いていいのかな」と思っていたのですが、毎年取材をするごとに皆さんが積極的に話してくださり、生き抜いた方の声を生で聞けるのは自分たちの世代なのだと改めて思うようになりました。
今回、満州引き揚げを経験した方と直接お話しできたのも貴重な時間でしたし、このストーリーをこれからは僕たちが伝えていくべきなのだろうと感じました。
番組を毎年見て下さる方も、初めて見る方も、戦時の話だけどどこか温かみや共感するストーリーが聞けるので、ぜひご覧になってください。

伊野尾慧 コメント

自分が取材した「股のぞき」の研究をしていた青年の話を通して、戦争は生き残った方にも多くのダメージを与え、色んなものを背負わせてしまうんだということを、今回改めて感じました。
そして今年つくづく思ったのは、体験談をアニメにすることで、僕らにもわかりやすくてよりリアルに感じられるなということです。
戦争はもちろん悲しいし悲惨ですが、『#あちこちのすずさん』では日常の話が多いので、僕らの生活と自然に照らし合わせて、当時はこうだけど今はどうだと見直すことができます。ぜひみなさんも見てください。

長濱ねる コメント

今回この番組に参加して、私は戦争のことについてまだよく知らないことが多いと実感しました。
駆逐艦に会いにいくというエピソードはすごく印象的でしたし、一緒に収録をした高校生から「会いたい人に会えない会うすべもない、連絡を取る手段もない、というところが今のコロナ渦の自分たちの生活と似ている」という生の声が届いて、心の窮屈さとか息苦しさというのも通ずることがあるんだろうなと感じました。
この番組はアニメを通して戦争時代について知ることができるので敷居を高く感じず、「こういう生活だったんだ」「戦争の中でも幸せな出来事があったんだ」というものを知ってもらえたらうれしいなと思います。

千原ジュニア コメント

『#あちこちのすずさん』への出演は今年で4年目となりますが、本当にいい番組に関わらせていただけてありがたく思っています。番組内での子どものために躊躇なく物資を持って帰った母親のエピソードが印象的でした。家族への愛、生きようとする強い力を感じました。
今年はコロナ禍で自由ではない状況ですが、戦時中は比べものにならないくらい大変でした。先人たちはこんなものじゃなかった。この状況をみんなで力を合わせて乗り越えていきたいと思いました。この番組はぜひみんなに見てもらいたいです。むしろ、みんなが見ないといけない気がしています。

映画「この世界の片隅に」片渕須直監督 コメント

いろんなことができなくなっている状況で、毎年放送している『#あちこちのすずさん』が今年も続けられたことは本当に意義があると思っています。私たちがスタジオにいるだけでなく、オンラインで全国の若い人たちと番組でご一緒できたことは、コロナに対する1つの抵抗になったような気がしています。
『#あちこちのすずさん』は、過ぎ去ったもの、縁もゆかりもない昔の人たちの話ではなくて、自分たちとちょっとしたつながりがある人たちの話だと思い出すことができる番組だと思っております。戦争は“時代”と捉えがちですが、そこにいるのは1人ひとりの人生なんだとものすごく実感することができました。

番組情報

『#あちこちのすずさん2021〜教えてください あなたの戦争〜』
NHK総合
2021年8月12日(木)後7・30〜8・42

WEB

プロジェクトサイト:https://www.nhk.or.jp/special/suzusan/

©NHK

下記の「CTAボタン」を設定することで、ユーザーがスマートフォンで記事詳細ページを開いた際に「続きを読む」の下に「CTAボタン」を2つ追加できます。上段「CTAボタン」に設定したものは上に表示、下段「CTAボタン」に設定したものは下に表示されます。
2025冬ドラマ最新情報まとめ2024→2025 年末年始・お正月特番一覧