Hey! Say! JUMPの中島裕翔が、黒木華と共にW主演を務める舞台「ウェンディ&ピーターパン」が8月13日(金)より開幕する。初日に先立って行われた取材会に、中島、黒木、堤真一が登壇した。
言わずと知れた世界的名作「ピーターパン」の物語をウェンディの視点から翻案した本作は、2013年にイギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによって上演された。今回は待望の日本初上陸となる。
タイトルロールの1人、ピーターパン役を務める中島は「誰もが知ってるピーターパンを演じられるとは思わなかったので、初めはビックリしました。Hey! Say! JUMPの中にいるとわりと子供扱いされることも多いのですが(笑)、28歳にもなって無邪気なピーターパンを演じられるかなと不安もありました」と本音を明かした。
するともう1人の主人公、ウェンディ役の黒木が「中島さんは身体能力が高い。ピーターパンの身軽さとか、やんちゃさも兼ね備えていると思います」と太鼓判。中島も「黒木さんの持っている雰囲気がウェンディにピッタリ。劇中に『かわいくて静かな顔』というせりふがあるんですが、そのままだなと思います」とお互いにはまり役だと絶賛し合った。
フック船長と、ウェンディたちの父親であるミスター・ダーズリングを演じる堤は、今回初共演の中島について「カッコいいよね~」と率直な印象を語り、「(中島が)ジャニーズで…とか、そういう知識もなくて。話を聞いたら、センターの子じゃないんだと。こんなにカッコいいのにセンターじゃないって、どういうこと!? って」と驚きの表情を見せた。
劇中には、空飛ぶピーターパンを表現するためフライングの演出も。「アイドル活動よりも長く飛んでるなって感じがします(笑)。コンサートだと、1曲の中でちょっと飛んだりすることが多いんですけど、今回はわりとずっと飛んでますね」と中島。さらに、フック船長とピーターパンの対決をはじめとする立ち回りもあり、見どころは満載。
しかし堤は「立ち回りの手が覚えられない(笑)。昨日も3か所ぐらい、頭が真っ白になって」と苦笑い。中島も「戦っててありますね、『あ、今忘れてるな』って瞬間(笑)」と証言した。「本当に迷惑をかけて…」と反省しきりの大先輩に、「それはお互いに、僕も間違えたりするんで」とフォローする中島だった。
年齢が近いキャストが多く、稽古場の雰囲気も良かったと中島と黒木が振り返る中、堤が「僕は一番年上なので、端っこの方で…」と控えめな発言をするひと幕も。するとすかさず「そんなことないです! いつも笑いの中心だったじゃないですか(笑)」と中島からツッコミが飛び、取材会でも和気あいあいとした雰囲気が伝わってきた。
さらに、8月10日に誕生日を迎えた中島は「カンパニーの皆さんに祝っていただきました」と笑顔で報告。「昨日はトム役の下川(恭平)君も誕生日で。8月生まれって学生の頃は夏休み中だから大勢の人に祝ってもらうこともなかなかなかったので、より特別な感じがしてすごくうれしかったです」と無邪気に喜んでいた。
記者から「Hey! Say! JUMPのメンバーからのお祝いは?」と聞かれ、「メッセージは来ました。まだ会えていないので、この髪形になったのも知らないと思う」と明かした中島。「有岡(大貴)とかが『見たい』と言ってくれていて。でも、申し訳ないけど(稽古があって)僕が有岡の舞台を見に行けてないんですけど」と苦笑いしていた。
DISCOVER WORLD THEATER vol.11「ウェンディ&ピーターパン」
2021年8月13日(金)~9月5日(日)
Bunkamuraオーチャードホール
作:エラ・ヒクソン(J.M.バリー原作より翻案)
翻訳:目黒条
演出:ジョナサン・マンビィ
美術・衣裳:コリン・リッチモンド
出演:黒木華、中島裕翔(Hey! Say! JUMP)
平埜生成、前原滉、富田望生、山崎紘菜
玉置孝匡、石田ひかり
堤真一 ほか
公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/21_WPP/
この記事の写真
●photo/細野晋司(舞台写真)、引地信彦(取材会)