番組スタートから6年目を迎えた『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が、9月4日(土)に番組イベント「星野源のオールナイトニッポン リスナー大感謝パーティー」を開催した。
番組初となった今回のイベントは、ニッポン放送のイマジンスタジオで開催され、オンラインで配信。パーソナリティの星野源と番組スタッフが、リスナー一人一人へ、心から“ありがとう”を伝えるイベントで、「星野ブロードウェイ」など番組の人気コーナーの実演や、ゲストの佐久間宣行(テレビプロデューサー)とのトーク、リスナーと作ったオリジナル楽曲のスタジオ生ライブなど盛りだくさんの内容を展開。3万人を超えるリスナーがオンライン上で集結した。
イベントは、番組リスナーにはおなじみのディレクター・野上大貴&元AD・くまさん(三浦憲高)による前説や番組スタッフたちが考案したグッズ紹介からスタート。バックスクリーンに誰かの幼少期の写真が映し出されたと思えば、野上Dのオープニングパフォーマンス“自立の舞”で開幕した。
特設のラジオブースに座った星野は「佐久間宣行さんのイマジンスタジオでの配信イベントを見て、このようなリスナーイベントをやりたいと思っていた」と語り、この日を迎えられたことに喜びを隠し切れない様子。イベントの視聴者数がこれまでのニッポン放送の配信イベントの新記録を超え、3万人以上いることが発表されると、あらためてリスナーに感謝を伝えた。
最初に行われたのは、番組のジングルをリスナーから募集する名物コーナー「ジングルのコーナー」。今回は特別版として、動画付きで募集。プロ顔負けのクオリティの高い作品が寄せられ、星野はそのレベルの高さに驚いた。
続いて今回の目玉企画「番組オリジナル曲を作ろう!」の前半戦。星野が作曲したメロディーに乗せる「私にとっての星野源のオールナイトニッポン」をテーマにした歌詞(フレーズ)をリスナーから募集。なんと3600通以上の歌詞が事前に寄せられた。届いた歌詞に目を通し、星野自身が歌詞を当てはめ、ラストのサビ前までが完成。「ステキとスケベ」「メガネが曇る」「ばかじゃないの」など、番組のリスナーならではの歌詞がつづられた。
その後は、AD・落合凌大による初の箱番組「MC落合の恋におち合い♡めぐり合い」やサブ作家・宮森かわらによるYouTubeチャンネル「かわらや」で公開している料理動画の特別版を紹介。番組スタッフもフィーチャーされる番組ならではの時間となった。
そしていよいよ、ゲストのテレビプロデューサー・佐久間宣行とのトークコーナーへ。メディアで2人が顔を合わせて話すのは初めてとのことで、貴重な対談となった。これまでのラジオを振り返りながら、“2人の初めての出会い”の話から“パーソナリティの在り方”の話まで発展。ラジオに向ける熱い姿勢をお互い褒め合うひと幕もあった。
星野から「NGなしで星野を使えるなら、どんな企画を思いつく?」と質問された佐久間は「舞台の星野さんがすごく好きなので、ゆるめのシチュエーションコメディをやりたい」と話し、「15~20年前くらいに書いたけど、どこにも出していない星野源を使った企画がある」と明かした。
そんな佐久間も加えて「番組オリジナル曲を作ろう!」の後半戦に突入。星野が一つ一つ言葉を取捨選択しながら、最後の大サビの歌詞を組み立てていく。初めて公開されるという星野の制作風景に、佐久間は「今この場にいることもすごいけど、家で日本酒を飲みながら見ていたい」と大興奮。いよいよ全ての歌詞が決まり、完成したオリジナル曲のタイトルを佐久間が決めることになったが、「よく考えて最後に発表します!」と最後の生披露にタイトル発表を持ち越すこととなった。
ここで、ミキサーの大沢和隆による、まるでドキュメンタリー番組のようなVTRを挟んだ後は、お待ちかね「星野ブロードウェイ」の特別公演。このコーナーはリスナーから募集したストーリーを番組作家が脚本化し、星野や番組スタッフが演じる企画。今回、この脚本を担当したのは『逃げるは恥だが役に立つ』『MIU404』『罪の声』などを手掛ける野木亜紀子。野木からの「源さんにはやったことのないであろうというチャレンジを入れてみました」というコメントが紹介され、いよいよ開幕。
星野とスタッフがドラマを演じる本作のタイトルは「娯楽の星」。星野は刑務所に収監された囚人Hを演じた。普段は、スタジオで音だけで届けている星野ブロードウェイだが、オールキャストによる演技が映像で映し出され、星野の新たなチャレンジにスタッフも拍手を送った。
イベントも終盤へ突入したところで、放送作家・寺坂直毅による「思わず頬ずりしたくなる、日本三大デパートエレベーター」を紹介するコーナーへ。鹿児島県鹿児島市の山形屋、栃木県宇都宮市の東武宇都宮百貨店、東京都中央区の日本橋高島屋を勝手にピックアップし、「愛してるよ!」と愛を誓った。
そして、約3時間にわたったイベントもいよいよ星野とリスナーの合作であるオリジナル曲の生披露へ。佐久間が考えて付けたタイトルは「キミと星」。寺坂による口上を受け、星野は3時間しゃべりっぱなしとは思えないほど、しっかり力強く歌い上げた。
最後のあいさつでは、「いつも僕一人ではできないラジオをやりたくてやっています。リスナーを巻き込んでいくラジオをやりたいと思ってきたのですが、それが今日、可視化されたと思います」と確かな手応えを明かした。そして「参加してくれてありがとう! また会いましょう!」とリスナーにあらためて“ありがとう”を贈り「リスナー大感謝パーティー」は幕を降ろした。
なお、このイベントは、9月12日(日)までアーカイブ配信が視聴可能となっている。
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イベント概要
「星野源のオールナイトニッポン リスナー大感謝パーティー」
2021年9月4日(土) 後8・00 開演
ニッポン放送イマジンスタジオ/配信:PIA LIVE STREAM
出演者:星野源(パーソナリティ)、佐久間宣行(テレビプロデューサー)、野上大貴(ディレクター)、寺坂直毅(構成作家)、宮森かわら(構成作家)、大沢和隆(ミキサー)、落合凌大(アシスタントディレクター)