10月10日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系 後11・25~11・55)に、獣医師の中村篤史が登場する。
コロナの時代。この1年で新たに犬を飼い始めた人は14%増加、猫を飼い始めた人は16%も増えたという。大切な家族としてペットが重要な役割を果たす今、そのペットの命を救う獣医師のニーズもまた高まっている。
中村篤史は、東京・世田谷で10年に渡り夜間にペット専門の救命救急を担う獣医師だ。午後8時~午前6時までの間、運びこまれてくるのは重篤な症状の犬や猫。「○○が痛い」と伝えることができない動物たちの情報を細かく収集・分析して適切な処置を施し、目の前の命を救うために全力を注ぐ。
カメラがとらえたのは、中村が内視鏡を使って犬のおなかからプラスチックを取り出したり、心肺停止で運ばれてきた小型犬に心臓マッサージを行ったりと奮闘する姿。内臓に疾患のある高齢犬の開腹手術も真夜中に行われた。「大切な『いのち』を守りたい、1%の可能性でもかける!」と話す中村は一晩で10~15頭の命と向き合う。
休日も動画を撮影し、学生や若い獣医師に向けて発信するなど、ペットの救命救急を普及させるため奔走している。そんな中、難産が予想される猫が運び込まれた。おなかには6匹の赤ちゃん。中村は、即座に帝王切開に踏み切る。
<獣医師/中村篤史 プロフィール>
1978年広島県広島市生まれ。父は獣医師だったが、獣医には興味が持てずバスケットボールの選手になることを目指した。高校生の時に膝を故障して断念。祖母の勧めもあり獣医になることを決める。北里大学獣医科卒業後、東京大学附属動物医療センター、酪農大学で研修を経て、2年間埼玉の高橋犬猫病院で勤務医として経験を積む。2011年、TRVA夜間救急動物医療センターの開院に伴い院長に就任。日本獣医救急集中治療学会理事長。
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