ミュージカル「ドン・ジュアン」の公開ゲネプロ及び取材会が、10月21日(木)に都内で開催。主演の藤ヶ谷太輔をはじめ、真彩希帆、鶴見辰吾、潤色・演出を手掛けた生田大和が登壇した。
藤ヶ谷太輔が初めてミュージカルに挑み、主演を務めた「ドン・ジュアン」は、2019年にTBS赤坂ACTシアター他にて上演。タイトルロールである稀代のプレイボーイを大胆に、かつ繊細に表現し、高評価のうちに幕を下ろした。
本作は、モリエールの戯曲であり、モーツァルト作のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」などでヨーロッパを中心に広く知られる「ドン・ジュアン伝説」を、フェリックス・グレイの作曲による情熱あふれる名曲でミュージカル化した作品となっている。
そしてこの度、10月7日(木)の大阪公演を皮切りに待望の再演が開幕した本作。10月21日(木)の東京公演の開幕に先駆け、公開ゲネプロ及び取材会が開催され、ドン・ジュアン役の藤ヶ谷をはじめ、真彩希帆、鶴見辰吾、潤色・演出を手掛けた生田大和が登壇した。
今回の再演にあたり、藤ヶ谷は「前作よりも全てにおいてパワーアップしなければいけないというプレッシャーも感じますが、このカンパニーとスタッフとなら乗り越えていけるという自信があります。安全を心がけながら、ステージ上からいいパワーをお届けしていけたら」と意気込みをみせる。
ヒロイン・マリア役の真彩も「1日1日、新鮮な驚きを感じさせていただいています」と。続けて「藤ヶ谷さんはパフォーマーとして本当にスター。その人を惹き付ける魅力というのが、ドン・ジュアンにもつながっているように感じます」と藤ヶ谷の印象を語った。
そんな真彩は、本作が宝塚歌劇団退団後、初の舞台出演。男性と演じるラブシーンについての感想を聞かれると、「私、人を男性、女性としてあまり見ていなくて。あくまで仲間という感覚なので、男性だからドキドキするということはないんですよね。でも、マリアとしてのドン・ジュアンへのときめきというのは、毎日感じさせていただいています」と真っすぐに述べる一幕も。
前作からドン・ジュアンの父役として続投する鶴見は「ドン・ジュアンは芝居や歌が上手いだけじゃダメなんですよね。考えてみても、この役ができるのは藤ヶ谷君しかいないんじゃないかな」と。前作と比べて「深みや色気が出てきた。そこも見どころ」と太鼓判を押す。
また、今回は状況を鑑みて打ち上げなどができないということから、藤ヶ谷は本作の演出でも印象的に登場する薔薇をあしらったチームウェアをプレゼントしたというエピソードが。「初演のカンパニーの分も渡していたのがえらい」と気遣いを鶴見から褒められると「僕にとってカンパニーというものが初めてで、皆さんに支えられて前に進めたので」と感謝の思いを口にした。
なお、本作は藤ヶ谷の所属するKis-My-Ft2のメンバーもお気に入りだそうで、再演の決定をとても喜んでくれたという。「『やった〜!』って、特に宮田(俊哉)や千賀(健永)辺りが(笑)。みんな楽しみにしてくれてるので、頑張らなきゃなって」と笑顔を浮かべた。
最後に観客へのメッセージを求められた藤ヶ谷は「自分にとって、胸を張って代表作と言える作品に出会えました。命を削って、その日にできることをすべて出し切るという気持ちでやっています。誰1人欠けることなく、大千秋楽まで走り抜いていけたら」とあいさつし、取材会は締めくくられた。
ミュージカル「ドン・ジュアン」は11月6日(土)まで、東京・TBS赤坂ACTシアターで上演中。また、来年4月15日(金)にDVDの発売も予定されている。詳細は公式HPを参照。
作品情報
ミュージカル「ドン・ジュアン」
2021年10月21日(木)〜11月6日(土)東京・TBS赤坂ACTシアター
作詞・作曲:フェリックス・グレイ
潤色・演出:生田大和(宝塚歌劇団)
出演:藤ヶ谷太輔 真彩希帆 鶴見辰吾 他
公式サイト:https://www.don-juan2021.jp/