8月21日(日)放送の『Style2030 賢者が映す未来』(BS-TBS 第3日曜 午前10時~10時54分)に宇宙飛行士の野口聡一がゲスト出演する。
『Style2030』は、ホストの龍崎孝(ジャーナリスト)が、さまざまな分野の第一人者をゲストに迎え、SDGsの達成期限である「2030年」に向け、私たちはどう思考をリセットし、どう暮らしを変えていけばよいのかを語るトーク番組。ゲストがSDGsの17の目標から2つをテーマとして選び、トークを展開する。
3度の宇宙飛行を経験し、日本人最長となる国際宇宙ステーション滞在記録を持つ野口が注目したSDGsの目標は「気候変動に具体的な対策を」と「ジェンダー平等を実現しよう」。宇宙から3回見た北極圏の氷は、驚くべきスピードで溶けていたという。野口は「気候変動による地球の危機を前に行動を起こさないことは『悪』だ」と強い言葉で言い切る。
そして「ジェンダー平等」については、女性リーダーが多く存在していたNASAでの経験から、ジェンダーなど多様性のあるチームでは、「命に関わる重大な問題」に対して多様なアプローチが生まれ、課題解決につながると話した。このほか、船外活動中に「宇宙は圧倒的な死の世界」と感じた瞬間など、数々の貴重なエピソードが語られる。
野口が近年考えて続けているテーマに「人類の宇宙進出の先にある持続可能な社会とは?」という問いがあるという。2020年代に入り、官民さまざまな有人宇宙開発の取組みが加速するいっぽう、航空宇宙産業においては地球規模での気候危機を回避するための脱炭素社会への取り組み、カーボンニュートラルの実現が喫緊の課題となっている。SDGsをテーマとする対談番組で、人類の宇宙進出が社会にもたらす価値について、幅広く知ってもらいたいという思いから、出演オファーを受けたと野口は話す。
番組ホストの龍崎と野口が初めて対面したのは2009年。当時TBSテレビのモスクワ支局長だった龍崎は、ロシアのソユーズで2度目の宇宙飛行に臨む野口を現地で直接取材、打ち上げの瞬間を生中継でリポートした。龍崎は、当時自身で撮影した写真を収録現場に持参。野口が当時を懐かしむ場面もあった。
「Style2030」の“名物”が「グラレコ(グラフィックレコーディング)」。「グラレコ」は、情報共有に優れたビジネススキルとしてNASAやGoogleが活用、日本でも注目されている。イラストや図を入れた板書で、野口との対談がリアルタイムで“見える化”されていく様子にも注目だ。
番組情報
『Style2030 賢者が映す未来』
BS-TBS
2022年8月21日(日)午前10時~10時54分
番組ホームページ:https://bs.tbs.co.jp/culture/Style2030/
番組公式Twitter:@2030_style
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