10月7日(金)から大阪公演を控えるミュージカル『シンデレラストーリー』でシンデレラ役を務める女優・水嶋凜が、大阪のカンテレ本社で囲み会見を行った。
本作はファンタジーとして物語の大筋は変えることなく、「魔法が解けたのに、ガラスの靴だけはそのままだったのはなぜ?」「家事ばかりしていたシンデレラが、華麗なダンスを踊れたのはどうして?」などリアルに考えると避けては通れない問題に鴻上尚史が独自の視点で回答していく物語。シンデレラ役は加藤梨里香と水嶋凜のWキャスト。王子役を大野拓朗、廷臣・ピエール役を入野自由、王妃・ガードルート役を彩吹真央、シンデレラの継母・ベラドンナを佐藤アツヒロが演じ、シンデレラを助ける魔法使い役として今回が舞台初出演となるアン ミカも出演。東京公演の後、愛知公演、福岡公演を経て大阪公演で大千秋楽を迎える。
斉藤由貴を母に持ち、今春に美術大学を卒業したばかりで初舞台が初主演と話題性十分の水嶋。9月12日までに東京で4公演を終えた現在の心境を「毎日出てくる課題に追いついていませんが、毎日ひとつでも克服できるように頑張っています。毎回すごく楽しくて、新しい発見とワクワク感で幸せオーラに包まれています」と語った。
初出演初主演という壁については、「周りの方々が素晴らしい先輩ばかりで、自分のできなさ、覚えの悪さに直面しました」と。特に振り付けに苦労したそうで、「舞台だと『え?』と聞くだけでも、自分が思っている100倍くらい体を大きく動かさないと大きな会場では伝わらないんです。そういった体の使い方、立ち姿などは王妃役の彩吹真央さん、ピエール役の入野自由さんが中心となってアドバイスしてくださっています。皆さん本当に優しい方ばかりで、ただただ楽しく、甘やかされていると思います」と感謝した。
一方で、既に数度観劇している母・斉藤からは“ダメ出しシート”を渡されると明かし、「たくさん書いてあるので全部は覚えていませんが、最後のまとめのところに『心から、本心で思ってそのセリフを言えば、演技も心も動くから』と書いていたことは覚えています」とその内容を告白。初出演で初主演の大役を務めることに関しても「私がくよくよする性格なので、(心配な気持ちを)一回とっぱらって、堂々としていればいいというニュアンスのことを言ってくれました」と母子の絆をのぞかせた。
そんな母に似ているところは「落ち着きのあるところ」と水嶋。「違うのは私は用心深くて、母は用心深くないところ。私は今も楽屋に置いている携帯が心配になるくらい物を置いて行けないのですが、母は海外でも財布まるだしで置いてるんです」と話し笑いを誘っていた。
公演情報
ミュージカル「シンデレラストーリー」大阪公演
日程:10月7日(金)~10日(月・祝)
会場:梅田芸術劇場 メインホール
作:鴻上尚史 音楽:武部聡志 作詞:斉藤由貴 演出:ウォーリー木下
出演:加藤梨里香・水嶋凜(Wキャスト)/大野拓朗/佐藤アツヒロ
入野自由/ゆいP(おかずクラブ)/まりゑ/彩吹真央/吉野圭吾/アン ミカほか
主催:関西テレビ放送/サンライズプロモーション東京