池田純矢が作・演出を手掛けるエン*ゲキシリーズの第6弾 『砂の城』の上演に先駆けて大阪のカンテレ本社で囲み取材会が行われ、主演の中山優馬と池田が出席した。
本作は池田がこれまでエン*ゲキで掲げてきた基本理念である「学問テーマ」「王道展開」「全年齢向けエンターテインメント」といったシリーズの象徴に真っ向から対立するような異色作。中山と池田のほか、岐洲匠、夏川アサ、野島健児、鈴木勝吾、升毅とが出演。10月15日(土)から30日(日)まで東京で19公演、大阪では11月3日(木・祝)から13日(日)まで14公演を予定している。
「大阪ではなかなか経験のない数をやらせていただくということで、ぜひお力添えをお願いします」とかしこまってあいさつする中山とは対照的に、「ジャニーズ事務所に入りたかった池田純矢です!」と切り出した池田。「“即興音楽舞踏劇”ってなんじゃこりゃ? ってことなんですけど。今回は演劇の手法として新しいジャンルで勝負しようという作品。全33公演、33通りのストーリーが繰り広げられるなかなかない試みだと思う」と本作への自信をのぞかせた。
映画での共演を経てプライベートでも仲のいい間柄だという2人。今回は演出家と役者として向き合うことについて、中山は「稽古場にいても、演出家、作家、役者いろんな顔があって、全然違う脳の働きによるアプローチをしているので、やっぱり才能やなと。演出面では、プレーヤーもやっているので僕ら役者の気持ちも分かるからこその間の取り方、言葉の選び方をしてくれているなと感じます」と池田への信頼を口にする。
一方、キャスティングについて聞かれた池田は「2年ぐらい前に優馬と2人でご飯を食べている時に、一緒に作りたいねという話になって。もしやるとしたらどういうものか、話し合ったんです」と。さらに「優馬の素顔を知っているからこそ、他の演出家が拾えない部分を拾えるのが演出家としての僕の強み。どんな突飛なことを言っても、優馬はまず『はい』と言ってやるんです。それはすごくありがたいことで、その上でとてもセンスが光る。こんなにいい俳優はなかなかいないです。間違いなく演劇界を背負っていく俳優」と手放しででたたえた。
そろって大阪出身という共通点もある2人。「大阪公演など地方公演で休演日があるなんて珍しい。優馬をお気に入りのてんぷら屋さんに連れていきます」と池田が語ると、中山も「時間があれば純矢君を実家に招待したい」と笑いを交えて返すなど、終始息の合った様子を見せていた。
公演概要
エン*ゲキ#06即興音楽舞踏劇『砂の城』
東京公演:2022年10月15日(土)~30日(日)@紀伊國屋ホール
大阪公演:2022年11月3日(木・祝)~13日(日)@ABCホール
作・演出:池田純矢
出演:中山優馬、岐洲匠、夏川アサ、野島健児、池田純矢、鈴木勝吾、升毅
公式サイト:www.enxgeki.com/
イベントカンテレ公式HP:www.ktv.jp/event/enxgeki6