舞台「今度は愛妻家 THIS TIME IT’S REAL」の大阪公演を控えるA.B.C-Zの戸塚祥太が、大阪・カンテレ本社で会見を行った。
愛すべきダメ人間たちが織り成す、カラッと笑えてホロッと泣ける、ちょっとシリアスなストレートプレイとして作・中谷まゆみ、演出・板垣恭一のコンビで2002年に初演され、2010年には行定勲監督、豊川悦司、薬師丸ひろ子が夫婦役で映画化。2014年に再び中谷・板垣コンビがリニューアル版を上演し、その後も映画化や韓国版舞台も上演された傑作が、戸塚と三倉佳奈のコンビで8年ぶりに復活。10月7日から23日まで東京・よみうり大手町ホールでの東京公演を大盛況のうちに終え、10月26日（水）から5日間、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで大阪公演が行われる。
かつては売れっ子カメラマンだったにもかかわらず、ある事をきっかけに仕事もしないダメ男になってしまった主人公の北見俊介を演じる戸塚。北見の変貌について「北見が何で仕事ができなくなり、無気力な日々を過ごすようになったのか…という理由が僕は好き。自分が北見と同じ状況に陥ったら、空っぽになっちゃうのかなと想像してしまいます」と。だがその一方でどうしても共感できない点もあると言い、「奥さんが旅行に行きたいと相談してきたときに、『俺の飯どうすんだよ』というセリフがあるんですが、『？』ですね。全然理解できない！」と一転して憤りを見せる場面も。「夫婦は協力し合うものだと思うので。でも絶対自分がこの先に言えないだろう言葉を舞台の上で発することができることは、楽しんでいます」とほくそ笑んだ。
そんな戸塚は“愛妻家”と聞いて真っ先にイメージする芸能人を聞かれると、同じジャニーズ事務所の先輩の井ノ原快彦の名前を挙げ、「後輩に接するときもすごく優しくて、大きな心で導いてくれる。井ノ原さんのキラースマイル、目尻のシワ、あれは日々の生活が充実しているからこそ出るもの。愛妻家なんだろうなと想像してます。僕も愛妻家になりたいし、なれる可能性はあると思う」と。それだけに北見の存在は反面教師になっていると言い、「実際の僕はそういう人間じゃないので、ファンの方は安心してほしいです」とにっこり。「結婚願望はそこまでない」と前置きしつつも、「自分の子供には出会ってみたいなと思います。できる限り、子育てには協力したい。事実婚でもいいのかなと思っています。それ以前に、もっと恋したり、失恋したりとかも経験したいですね」とはにかんだ。
また、本作を機に子供の存在についても意識するようになったそうで、「共演する事務所の後輩の浦陸斗君の跳ね具合（成長ぶり）がハンパなかった。それを見ると、自分も子供に対してしっかりと向き合い、時間を割いて、できる限りの環境を用意してあげたいと思いましたね。パパ活…じゃなくてイクメンしたいです」と報道陣の笑いを誘っていた。
ジャニーズJr.時代からステージや舞台に多く出演していた大阪で楽しみにしていることを問われ、“散歩”と答えた戸塚。「ぷらぷら歩くのが好きなんです。浦君に聞いて新しいお店とかも開拓しようかなと思います。思い出の地である大阪で、たくさんの愛しい気持ちが詰まった『今度は愛妻家』を上演できることは幸せなこと。この5日間、幸せをかみ締めながら物語をお客さんに届けたい」と締めくくった。
大阪公演情報
舞台「今度は愛妻家 THIS TIME IT’S REAL」
日程：10月26日（水）～30日（日）
会場：大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
出演：戸塚祥太（A.B.C-Z）、三倉佳奈、黒沢ともよ、浦陸斗（AmBitious/関西ジャニーズJr.）、渡辺徹
イベントHP：https://www.ktv.jp/event/aisaika2022osaka/