都内で関西テレビ放送開局65周年記念事業「姫路城世界遺産登録30周年記念 平成中村座姫路城公演」の製作発表が行われ、中村勘九郎、中村七之助が登壇した。
会見冒頭、「姫路城世界遺産登録30周年という記念すべきときに『平成中村座』を選んでいただいたことを感謝していますし、うれしく思います。ありがとうございます」という感謝を語った勘九郎。世界遺産であり国宝でもある姫路城を舞台にした今回の公演。公演が決まる以前にも姫路城を訪れたことがあると話し、「ここで中村座ができたらいいなと思っていた」と、憧れの地への思いを明かした。
一方の七之助も「姫路城の前という中村座にとって初めての場所であり、中村座の歴史に新しい1ページを加えられることがうれしく思います。土地の力をお借りして、本当の芝居をお届けしたい」と意気込みを語った。
今回演目は中村座として初めて取り組むことになる4本。「姫路城で公演ができるかもしれないというお話を頂いたときから、姫路城の天守には刑部姫が祀られていること、城内には伝説のお菊井戸があることは存じていましたので、必ずや『播州皿屋敷』『天守物語』はやらなければと思っていました」と勘九郎。姫路城にまつわる演目を中村座流に表現することに意欲を見せたが、「ご当地ものだからと口では簡単に言えたんですが、いざ演目として決まってから見ると、とんでもないものを選んでしまった…」と恐縮する場面も。
また、公演期間中に不惑の年である40歳を迎える七之助に「意識していることはあるか?」という質問が飛ぶと、「富姫に歳のことは聞かないで」と笑いを誘いつつ、「節目の年であり、初めて中村座が行く土地でもありますので、新たな歌舞伎人生のよき第一歩にしたい」と前を向いていた。
チケットの一般発売は3月4日(土)10:00から。
公演概要
催事名称:姫路城世界遺産登録30周年記念 平成中村座姫路城公演 公演概要
会期:2023年5月3日(水・祝)~27日(土)
開演時間:第一部 12:00開演/第二部 16:00時開演
会場:姫路城三の丸広場内 特設劇場(JR・山陽電鉄姫路駅下車 徒歩15分)
出演:中村勘九郎、中村七之助、中村橋之助、中村虎之介、中村鶴松、片岡亀蔵、中村扇雀
公式HP:https://www.ktv.jp/event/nakamuraza/