MBS/TBS系で放送中の『プレバト!!』(毎週木曜 午後7時~8時)の「俳句」査定で永世名人の梅沢富美男が傑作50句を達成し、「句集 一人十色」(ヨシモトブックス刊)の発売が決定。これを記念して、囲み取材が行われた。
2020年5月の放送で句集発売を目指す企画が発表されて以来約3年、待望の完成となる。梅沢自らが選んだタイトルは、「句集 一人十色」。長年番組で楽しいバトルを繰り広げている夏井いつき先生が監修を行い、初回作品から句集完成までの道のりを振り返った、梅沢との対談も。
今の気持ちを聞かれた梅沢は「『プレバト!!』で初めて俳句というものをやらせていただいて、俳句を作る知識なんて全くなくて。先生に『俳句ってどうしたらいいんですかね』と聞いたら先生から『季語っていうのがあってね、自分の感性で思ったこと、それから実体験で見たものを俳句にすればいいんです』と教えていただいて。そこからまさか、句集を出せるようになるなんて夢にも持ってなかったもんですから。今回本当にお話いただいて、達成できて、本当にうれしいです」と感慨深げ。
夏井先生も「こんなことが起こるなんて思ってなかったので、10年なんだって、しみじみと思っております。 こういう世界で生きてこられた方ですから、習い事というのに対して非常に真っすぐに純粋に努力する人で。句柄も王道をしっかりと歩くという、そういう句柄を通してくださって。散々“ババア”と言われましたけども、こんなに真剣に素直な学びをしてくださっているということに、ささやかな感慨を覚えております。 この年になって、態度のでかい弟子ができると思っていなかったですけれど、出来上がった句集は、手にとって成果のあるものになっておりますので。芸能人がちょっと作ったとか、そういう扱いには絶対にしないでください。 ちゃんとした文芸作品としての1冊です」と句集の出来を力説した。
「一人十色」というタイトルを自身でつけた梅沢だが、最初は夏井先生にタイトルを考えてもらおうと相談に行ったと話す。「お芝居のタイトルだったらおはこなんですけど、句集のタイトルなんて考えたことなかったもんですから。ですが、夏井先生から『あなたが考えなさい』って言われて。お芝居をやったり、踊ったり歌ったりって、1人の役者がいろんな役をやっていて、俺っていろんな顔持ってたんだなっていうのを、この俳句をやりながら自分で思いましてね。それじゃあ、“十人十色”ってのはありますよね。でも、1人がいろんなものを色を出せるんだというところで、『一人十色』にさせていただきました」と明かした。
そして、ここまで多くの俳句を詠み、夏井先生からさまざまな添削も受けてきた梅沢。一番悔しかったときを問われ、「女房の俳句を詠んだときと、『夢芝居』を詠んだとき」と振り返る。
「自分なりに恥ずかしいじゃないですか、女房のことを俳句にするなんて。僕の中でこん身の俳句ができたなと思って、先生に提出したらことごとくバッサリ切られて」と語ると、夏井先生からは「そのとき、私が愛が足りないって言っちゃったからね」と思い出を。
ここで浜田雅功が花束を持ってサプライズ登場。「番組卒業おめでとうございます」と冗談交じりに声をかけると、慌てて梅沢が「違います! ずっと出ますから」と否定する一幕も。
「梅沢さん以外にも、名人が2人、3人おられますから。その人たちももしかしたら句集出せるかもしれないですね、頑張っているから」と浜田が言うと、「いやいや」とすねる梅沢。そこで浜田が「一番に頑張りましたからね」とねぎらいの言葉をかけた。
番組情報
『プレバト!!』
MBS/TBS系
毎週木曜 午後7時~8時
公式サイト:https://www.mbs.jp/p-battle/
番組公式twitter:@prbt_official
番組公式Instagram:@prbt_official