4月29日（土）、30日（日）の『NHKスペシャル』（NHK総合）は、シリーズ「“男性目線”変えてみた」を放送。29日はヒロミ、YOU、30日はアンミカ、村上信五が出演する。
男女の違いを踏まえず行われていた「医療」や、男性基準の考え方がまん延する「政治」や「経済」における、無意識のうちに根付いてきた「男性目線」を変えることで時代の先を見据える本番組。
ヒロミとYOUを迎えて29日に送るのは、「性差医療の最前線～同じ病でも男女に違い!?～」（午後10時～10時49分）。病気のなりやすさや起こり方、見つけ方も、実は男女で明確な違いがある。例えば、男性は女性に比べ、高血圧（1.4倍）、肥満（1.5倍）、糖尿病（2倍）、心筋梗塞（4倍）になりやすく、逆に女性は、ぜんそく（1.8倍）、うつ病（2倍）、骨粗鬆症（1.8倍）、自己免疫疾患（9倍）になりやすい。
このことを踏まえ、つい最近まで「病気に男女の違いはない」と考えられてきた医療の世界でいま、大きな変革が起きている。そのカギは、「男女の体の違い」に注目し、目覚ましい進歩を遂げつつある“性差医療”。
見逃されるケースも多かった“女性がなりやすい病気”が「性差医療」の普及が進みつつあることで、例えば心臓病の分野で見逃しの多かった女性患者の命をより多く救うことができるようになった。また、男女問わず生存率を高める新たな治療戦略にもつながるなど、女性にも男性にも大きなメリットをもたらし始めている。
アンミカと村上信五を迎えて30日に送るのは、「無意識の壁を打ち破れ」（午後9時～9時49分）。自動車の安全性能からオフィスの標準室温まで、私たちの社会で“当たり前”とされてきた仕組みは、実は男性が基準になっていた。それを受け、無意識のうちに根付いてきた“男性目線”を見直し、社会の変革につなげる動きがいま世界で広がっている。
一方、日本の変革の壁になっているのが「OBN（オールド・ボーイズ・ネットワーク）」。意思決定層の多くを男性が占めてきた組織で、硬直化している価値観や人間関係をどうしたらアップデートしていけるのか、さまざまな模索が始まっているのだ。政治・行政・企業・大学などの現場から見えてくるいくつもの気づきから、誰もが力を発揮できる一歩先の社会に向けたヒントを探っていく。
番組情報
『NHKスペシャル』シリーズ「“男性目線”変えてみた」
NHK総合
4月29日（土）午後10時～10時49分 第1回「性差医療の最前線～同じ病でも男女に違い!?～」
4月30日（日）午後9時～9時49分 第2回「無意識の壁を打ち破れ」
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