![](https://www.tvlife.jp/wps/wp-content/uploads/2023/07/593866_01.jpg)
![](https://www.tvlife.jp/wps/wp-content/uploads/2023/07/593866_01.jpg)
元プロ野球選手の斎藤佑樹が、7月28日(金)スタートの自身の冠番組『斎藤佑樹 ロンドン発!500マイルの旅』(BS日テレ 毎週金曜 午後10時30分~11時)の放送に先駆け、囲み取材に応じた。
番組では、MLB取材のためロンドンへやってきた斎藤が、初めてのイギリスでロンドンからエディンバラまでひとり旅。“野球の原型”と言われるスポーツ「クリケット」の本場であり、王室をはじめとした「多くの伝統」が息づく国・イギリスで、街並みや自然、文化や学生たちの生活に触れていく斎藤に、世界遺産の街である人々との出会いが待っていた。
斎藤佑樹 コメント
![](https://www.tvlife.jp/wps/wp-content/uploads/2023/07/593866_05.jpg)
![](https://www.tvlife.jp/wps/wp-content/uploads/2023/07/593866_05.jpg)
◆初めてのイギリス訪問で、500マイルの長い距離を移動しながら、さまざまな街を回ったということですが、実際に旅をしてみていかがでしたか?
朝早く起きて、日本にいたら既に寝ている時間まで撮影を組んでいただいて、僕としては体力的にも、中身も濃い時間になったというのが率直な感想です。僕自身、ヨーロッパには行ったことがあるのですが、イギリスに行くのは初めてで、イギリスの野球文化も含めて、いろいろと勉強できる旅になったなと思います。
◆今回、イギリスを旅するに当たって、意識したポイントはありますか?
イギリスの野球ってどうなんだろうというところから始まり、イギリスの文化って日本とどのように違うんだろうというところが気になっていたので、あまり先入観を持たないようにしました。それでいてロンドンからエディンバラまで、日本とは文化の違う国というのを僕なりにいろいろと知れたらいいなという思いがありました。
◆現地の野球チームと出会ったということですが、印象に残ったことは何でしょうか?
日本の野球は、道具も含めてすごく恵まれている環境だなというのをあらためて感じました。野球人口が日本よりも少ないイギリスでも野球をやりたい子供たちはいます。ですが、野球ショップがなく、道具はアメリカやカナダからネットで買って、取り寄せていると現地の皆さんから話を聞きました。野球が盛んである日本は、道具を売っているショップも当然ありますが、それはイギリスでは当たり前じゃない。そういうことを考えると、僕は大好きな日本で野球ができていたことは、本当に幸せなことだと感じました。そして、イギリスの少年たちが野球をやっている姿を見て、もっとイギリスで野球がはやってくれたらうれしいなという思いになりました。
◆実際にロケでは現地の草野球チームと対戦もされたそうですね。
はい。子供たちだけではなくて、いわゆる草野球チームの方たちとも交流をさせてもらいました。決して上手とは言えない方たちでしたが、野球に対する情熱や野球がうまくなりたいという思いは、僕たちと変わらない気持ちで取り組まれていて、すごくすてきだなと思ったと同時に、僕自身ももっと野球を勉強したいなという思いに駆られました。
◆今回の旅の中で、イギリスの野球に対する上向きな感じはありましたか?
サッカーやクリケットが強い国だと思っていたのですが、その中でも野球をやっている選手も多くいるんだなと感じました、そして先日のWBCでより火がついたはずで、その中でもっと野球をやる子供たちが増えたら、何年後かにはWBC出場だけじゃなくて、決勝ラウンドまで来る実力をつけてくるかもしれないというポテンシャルも肌で感じました。
◆野球観が変わった部分というのはありましたか?
少年野球の保護者の方、コーチ、監督が一切怒らないんです。それは僕がやってきた野球の中ではあまりなかった出来事だなと。小学生から始めて、プロ野球を引退するまで、どのフェーズでも怒られることは当然ありましたし、その中で学ぶこと、得られることも多かったです。ですが、今回イギリスの少年野球の子たちは、全く怒られない、叱らないというふうに話していたので、それは僕の中ではすごく意外というか、逆にその野球の指導法は勉強になりました。叱ること以外でも指導できることがあるんだなと感じた瞬間でした。
◆イギリスでの日本人選手の活躍の話は出ましたか?
少年たちに話を聞いたら、大谷翔平の名前はやっぱり知っていたんです。そう考えると野球って国境を越えるというか、スポーツが世界に対してもたらす影響はすごいなと。特に今回のWBCは最たる例で、日本があれだけのムーブメントを起こして優勝するっていうことは、日本から遠く離れた国も影響を及ぼすっていうことを考えたら、野球選手の目指すべき方向性というか、目標というのはすごく明確になったなと思います。大谷選手の活躍っていうのは、野球をあまり知らない選手にも届きますし、彼らの活躍を見て、多くの人たちが勇気をもらって、頑張ろうと思ってくれているんだなと感じました。
◆今回の旅では牧場で羊の毛を刈る体験もされたということですが、いかがでしたか?
まさか人生の中で羊の毛を刈ることがあるなんて思っていなかったのですが、こういう番組を作っていただいたおかげで羊の毛を刈れたことは本当に貴重な経験でした。羊飼いの方とも交流させてもらったのですが、すごくすてきな方たちで。見本を見せてくれたのですが、その方は本当に1分もかからないぐらいで、全部の毛を刈っていたのですが、僕は少し刈るだけで恐る恐るで…。すごく難しかったです。
◆カメラがご趣味ということで、今回の旅でもご自身で撮影する場面もありますが、どういった写真を撮られましたか?
行った場所でお会いした方たちをたくさん撮って、いいなと思った写真を選んで、スタッフさんに送らせいただきました。基本的には、人の感じを皆さんにお伝えできたらなと思って。今回、一緒にイギリスまで行ったスタッフの方も撮らせてもらって、それが僕的にはすごくいい写真だなと思ったので、ぜひ編集の中に入れてもらいたいなと思っています(笑)。
◆斎藤さんのファンの方たちはどんなふうに見られると思いますか?
これまで野球をやっているところや、野球に携わる番組に出ることはありますが、こういう旅番組っていうのは初めてなので…。もしかしたら普段とは違った一面が出ているかもしれないです。朝、すごく眠そうな顔をしていたり、電車の中で寝ていたりする場面もあると思うので、多めに見ていただけると…。
◆視聴者の方に一番見てほしいポイントは?
今回、僕の場合はこうやってBS日テレさんに連れて行っていただいてイギリスに行けたわけですけれども、やっぱりその中でも勉強になることや、もっと知りたいっていうことが、すごく僕の中で増えました。現役を引退してから、いろんな方との出会いがありますが、こうやってまた勉強できるチャンスをいただけたことが本当にうれしかったです。出会いというのは本当に宝物だと思いますし、この出会いをもっと野球界のために還元していきたいなと思っているので、そういったところを見ていただけたらうれしいです。
◆今、野球をやっている子供たちへ向けてメッセージをお願いします。
日本で野球ができるということは、イギリスと比べたらいろんな環境に恵まれているなとあらためて感じました。でも、これに満足することなく、僕たち野球を支える側の人間は、もっと子供たちの野球ができる環境を整えてあげないといけないなと思ったので、子供たちには、今、野球ができている環境に感謝をしてほしいです。
![](https://www.tvlife.jp/wps/wp-content/uploads/2023/07/593866_04.jpg)
![](https://www.tvlife.jp/wps/wp-content/uploads/2023/07/593866_04.jpg)
番組情報
『斎藤佑樹 ロンドン発!500マイルの旅』
BS日テレ
2023年7月28日(金)スタート
毎週金曜 午後10時30分~11時