

8月9日(水)、16日(水)放送の『NHKアカデミア』(Eテレ 午後10時~10時30分)は、海軍史研究家で大和ミュージアム館長の戸髙一成が講師として登場。戸髙からコメントが到着した。
各界のトップランナーたちが“今こそ、共有したい”を語り尽くす講座番組『NHKアカデミア』。先が見えづらい時代、 一線級の研究者やクリエーターは「なぜ輝き続けられるのか」「何を大切にし、新しい価値を生み出しているのか」をテーマに、豪華な講師陣が専門的で独自性豊かに語っていく。若き日の不安や挫折、そこからたどり着いた“豊かに生きるヒント”とは何なのか。
8月9日(水)、16日(水)放送回は、海軍史研究家で大和ミュージアム館長の戸髙一成を講師に迎えてEテレで放送、ホームページでも動画を公開。 戸髙は太平洋戦争を中心に膨大な資料をひも解いてきた戦史調査の第一人者で、多くの旧日本海軍の関係者から直接話を聞いてきた。
400時間におよぶ旧日本海軍の将校や参謀たちの肉声の証言をまとめた「海軍反省会」を通して見えてきたのは「個々に思考能力を持つはずの人間が、人格のない組織の決定に対して思考を放棄した悲惨さ」だと語る戸髙。7月9日(日)に行われた公開収録後の戸髙によるコメントは以下を参照。
戸髙一成 コメント
いろいろ勉強して「戦争の悲惨さが分かった」と思うのは違うと思います。本当に分かったと思うことは私たちにはできない。なぜなら、本当に悲惨な目に遭った人は、戦争で亡くなっていて、私たちが戦後、話を聞けているのは幸運をつかんで生き残った人たちなのだということをまず理解しないといけない。太平洋戦争は「最後の教科書」。この番組が平和な未来を考えるきっかけになれたらうれしいです。戸髙一成
番組情報
『NHKアカデミア』
Eテレ
2023年8月9日(水)、16日(水)午後10時~10時30分
再放送:2023年8月15日(火)、22日(火)午後1時30分~2時
WEB動画
https://www.nhk.or.jp/learning/academia/ ※8月14日(月)午後1時配信予定
©NHK