12月3日(日)に大阪城ホールで開催される「サントリー1万人の第九」でメインパーソナリティーを務める田中圭が、総監督・指揮を25年連続で務める佐渡裕と囲み取材に応じた。
師走の風物詩となった同イベントは、ベートーヴェンの「第九」を1万人が合唱するコンサート。総監督・指揮は、今回で25回目の公演となる佐渡が務め、公演を進行するメインパーソナリティーとして田中圭、第1部で楽曲を披露するゲストとしてEXILE TAKAHIROが出演。MBS/TBS系で12月16日(土)に放送されることも決定している。
オファーを受け、「『なぜそんな大役を俺に?』と思いました」という田中は、今年放送のドラマ『リバーサルオーケストラ』で指揮者役を演じ、「指揮」について半年間ほど勉強。その際に佐渡の指揮も参考にしたという経緯もあることから、「ちょっと荷が重すぎて、嫌だなと思ったのですが、マネージャーも『絶対にやった方がいいですよ』と言うし。なかなかそんな機会ないから」と出演に至ったという。
佐渡の指揮を参考にした際には、過去の「1万人の第九」で指揮をする佐渡の姿もあったようで、「めちゃくちゃいい企画というか、本当にすごい試みをしていて、そこに参加できる喜びがあります。当日の皆さんのエネルギーや音を生で聞けるというのはすごくぜいたくだなと」と語り、「今、楽しみが9割ぐらいで、あと1割は不安がある。僕、一応いろんな仕事でMCをやったこともあるんですけど、大丈夫かなという不安が…。すごく楽しみにしています」と心境を明かした。
4年ぶりの開催となる「1万人の第九」。佐渡は「この3年間、なんとか続けてきたものが、途切れることなく、またこうして皆さんと再開できる年を迎えることができた」と喜びを口にし、田中については「本当に敵役だと思っていて、ドラマも僕も見させてもらいましたし、なんなら僕の代わりに指揮していただいて(笑)」と語った。また、2人で対談したことも明かしつつ「とても共感できるものを感じましたので、本番はもちろん司会進行とか、やらなきゃいけないこともあるでしょうけど、この大きな創造物とお客さんの間に立って、楽しんでいただければ最高だと僕は思っています。楽しみにしています」と田中にエールを送った。
対談では指揮者トークも行ったようで、田中は「佐渡さんの話は参考にもなりましたし、当時のことを思い出して、自分の役へのアプローチの仕方として、実際世界で活躍される佐渡さんの話を聞けてよかったなと。ホッとしました。佐渡さんにアドバイスいただいたので、続編やらないかな」と語る場面も。
「1万人の第九」の楽しみ方について、佐渡は「最後の最後に花火大会のようにものすごいテンポで、エンディングに向かっていきますが、そこが一番の聞きどころ。喜びの歌なんですが、実はベートーヴェンは簡単に喜びは手に入らないですよと言っている作品でもあるんです。だからみんな8月からいっぱい練習して、ドイツ語を一生懸命覚えて、難しい音程をとって、やっと合唱ができるんです。簡単にできるものではないし、だからこそ感動するものがあると思います」とアピール。
田中も「単純にいろんなクラシックや、音楽の良さ、音楽ってすごいな、深いなと思うと思います。まずは、僕みたいにクラシックに対して縁がない人でも、楽しく見れる時間になると思うので、受け取れるものはあるんじゃないかな」と語った。
取材当日には、佐渡による「1万人の第九」合唱団へのレッスンも行われ、このレッスンにも田中が登場した。
番組情報
『サントリー1万人の第九 ひびきあう、今』~MORE THAN MUSIC~(仮)
MBS/TBS系
2023年12月16日(土)午後4時~4時56分
©MBS