『ニュースウオッチ9』と『サタデーウオッチ9』(NHK総合)の取材会が3月27日に開催され、新年度より新キャスターを務める広内仁記者、佐藤真莉子記者、星麻琴アナ、伊藤良司記者、林田理沙アナが登壇した。
NHKの夜9時からのニュース番組『ニュースウオッチ9』と『サタデーウオッチ9』が、新年度より新たなキャスターを迎える。さらに、経営計画で掲げた「情報空間の参照点」の提供と、「顔の見えるジャーナリズム」を目指し、新たな時代のニュースを創っていく。
そんな両番組の取材会が3月27日に開催され、『ニュースウオッチ9』から広内仁記者、佐藤真莉子記者、星麻琴アナ、『サタデーウオッチ9』から伊藤良司記者、林田理沙アナという新キャスター陣が登壇した。
就任に当たり、広内は『ニュースウオッチ9』のキャッチフレーズである“とどける。いまを、深く。”に触れ、「1つひとつのストレートニュースの核心であったり本質に迫れるよう、しっかりとした視点を示せればというふうに思っています。全国、そして世界各地で記者やディレクターが総力を上げてニュースの現場に迫っていますので、その力を結集して、しっかりと視聴者の関心に応えられる、信頼されるニュースを届けられるかなと思っています」と。
続けて、佐藤も「私はこれまで記者として取材をしてきて、怒りや悲しみ、喜びなど、さまざまな声を聞き、お伝えしてきたつもりですが、これからもその思いは変わらず、キャスターとしてスタジオからその声を伝え、皆さんと一緒に考えていける1時間にできたらいいなと思っています。ただ、現場にもできるだけ足を運びたいですし、多くの仲間たちから聞こえてくる声というのを大事に伝えていけたら」と意気込む。
一方、星アナは「難しいお話といいますか、取材してきたからこそ話せる話というのは専門の記者2人がいますので、私がアナウンサーとしてできることはどういうことかと考えた時に、おそらく視聴者の皆さんと一番近い目線や感覚を持っているのが私ではないかなと。“そもそもここが気になるんじゃないか”など意見を出し、分かりやすい放送を目指していきたい」と語った。
なお、『サタデーウオッチ9』の伊藤は、先日まで3年近くアメリカに駐在。大谷翔平選手の活躍が日々の希望になっていたといい、「大谷選手のように世界を舞台に活躍しているスポーツ選手をはじめ、紛争の防止や経済格差の是正など世界のさまざまな課題に取り組んでいる人たちを取り上げ、 日本の存在感を高めるようなことに貢献できればと思っております」と。
続けて「オールドメディアはSNSの発展とともにその存在感が薄まっていると言われていますが、私自身はまだまだいろんな可能性が残されていると思っています。その可能性もこの番組を通じて探り、それを皆さまにお伝えしていきたい」を前を見据えた。
そして、林田アナは『ブラタモリ』から『サタデーウオッチ9』へと活動の場を移すことに。そんな彼女は「私自身、この情報の渦の中で、これって正しいんだろうかと不安に感じることがあります。でも、やはりその中で一番信じられるのは自分の目で確かめた情報だと思うんです。ですので、見てくださっている方と一緒にその思いを共有しながら、正しい情報を一緒に確かめに行く、そのような思いで取り組んでいけたら」と。
「そして今、つらいニュースや厳しいニュースが続く中で、私自身、音楽や芸術の持つ力に励まされ、その力の大きさを実感しています。ですので、この番組でもエンタメを通してゆったりとした週末の時間、豊かな時間を過ごしていただくための企画に挑戦していけたら」と笑顔を見せた。
番組情報
『ニュースウオッチ9』
NHK総合
毎週月~金曜 午後9時~10時
『サタデーウオッチ9』
NHK総合
毎週土曜 午後9時~10時