ETV特集『ある野球人の死 ~門田博光とその時代~』(Eテレ)が6月15日(土)後11時~深夜0時に放送される。
去年1月、兵庫県の人里離れた別荘地で小柄な老人が亡くなっているのが見つかった。老人の名は、門田博光。プロ野球歴代3位のホームランを打った昭和を代表するバッターだった。
戦後間もなく生まれ、貧しい生活を送る中、「裸一貫で稼ぐためにプロ野球に行く」と心に決め、大阪万博の年に南海ホークスに入団。チームは低迷する中、一人豪快なホームランを放ち続けた。アキレス腱断裂という選手生命の危機からカムバックし、40歳でホームラン王に。「明日はきっと良くなる」。高度経済成長期の日本で、人々は自分の人生を重ねて門田を応援した。
そんな輝けるバッターが、なぜ、ひとり亡くなったのか? 表舞台から姿を消した門田の元に16年にわたりスポーツライターが通い、インタビューを記録していた。ホームランに頑固にこだわり、努力すれば必ず道が開ける。しかし、その信条は、時代と共に受け入れられなくなり、家族とも断絶していく…。
王貞治、野村克也らとの秘話もひもときながら、門田博光と彼が生きた日本を複層的に浮かび上がらせる。
番組情報
ETV特集『ある野球人の死 ~門田博光とその時代~』
Eテレ
2024年6月15日(土)後11時~深夜0時
<出演>
山田久志(元プロ野球選手/阪急)、田淵幸一(元プロ野球選手/阪神・西武など)、福本豊(元プロ野球選手/阪急)、藤本博史(元プロ野球選手・前ソフトバンクホークス監督/南海・ダイエーなど)、定岡智秋(元プロ野球選手/南海・ダイエー)、藤原満(元プロ野球選手/南海)、片岡新之介(元プロ野球選手/西鉄・阪神など)、元田昌義(元プロ野球選手/南海)、山下和彦(元プロ野球選手/近鉄)
大谷昭宏(ジャーナリスト)、井関眞(元スポーツ紙記者)、谷上史朗(スポーツライター)、間寛平(芸人)ほか
<語り>
広瀬修子(元NHKアナウンサー)
©NHK