秋元康が総合プロデュースを務める総勢23人のアイドルグループ「僕が見たかった青空」。彼女たちが初出演する舞台『夏霞~NATSUGASUMI~』が、2024年7月11日(木)からシアター1010にて上演される。
夏休み前のとある高校。部員が6人しかいない合唱部の部長・とあは、ダンス部キャプテン・あおいに、助っ人として合唱コンクールへ参加してもらおうとしていた。そんなある日、とあと共に合唱部を立ち上げたすずきが交通事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。1年後……。引退を目前に控えた合唱部部員たちの前に現れたのは、なんとすずきだった。
今回は、とあを演じる八木仁愛と、すずきを演じる早﨑すずきにインタビュー。舞台の見どころやふたりが思う僕青(僕が見たかった青空)の魅力についてお話を聞きました。
◆最初に本舞台の台本を読んだときの感想を教えてください。
八木:本作は高校生の夏休みに起きた出来事を描いているのですが、私もいま高校生なので、等身大の自分をお届けできる気がしました。役と年齢がリンクしたこのタイミングで舞台ができることは、すごく貴重なことだと思っています! シナリオについては友人のすずきが帰らぬ人になるという少し重ためのストーリーになっていて。私が演じるとあは、すずきがいない合唱部でモチベーションが上がらずにいるんです。でも、それをどう乗り越えていくのかが彼女にとっては大事なんですよね。最後までシナリオを読んでみて、とあにとってあの夏休みは必要なものだったんだなと私は思いました。
◆等身大というお話がありましたが、演じる役柄に共感しながら演じていた?
八木:そうですね。演じるとあはすずきがいなくなって「私ひとりじゃダメだ」とふさぎ込んでいるのですが、私も結構ネガティブなんですよ。そういうマイナス思考なところは似ている気がします。だからこそ、この舞台を通じて私自身もひとつの壁を乗り越えて、とあと一緒に成長していきたいなと思っています。
早﨑:初めて台本を読んだとき、想像していたものとはちょっと違う内容で。意外性があった分、「頑張らなきゃ」と思いました。
◆意外性はどういう点で感じましたか?
早﨑:初めての舞台なので、もっと私たちのパーソナルに寄せるような物語や設定でお届けするのかなと思っていたら、わりとしっかりした役柄がみんなにあって。これは挑戦になるなと思いました。演じるという目線ではそういう感情もありましたが、ひとりの読者としてシナリオを読んだときは、すごく感動する物語で思わず泣きそうになりました。
◆おふたりは元々お芝居のお仕事には興味はありましたか?
八木:昔から何かを表現することが好きだったので、興味がありました。お芝居をすることで表現の幅が広がるかもとワクワクしていたのですが、想像していた倍以上にお芝居は難しくて。自分ではない誰かを演じるのは簡単なことじゃないと痛感しています。でも、また違う自分を感じられて、楽しいです!
早﨑:私は正直、お芝居の仕事にはあまり興味はなかったです。ただ、アイドル活動をしていくうえで、例えばミュージックビデオの撮影とかでも演技力は必要だなって、すごく感じていて。だから、表現力を磨くという意味でも今回の舞台に精一杯チャレンジしようと思い、稽古に臨んでいました。でも、特に最初の頃は演じるのが怖かったですね。
◆怖かった?
早﨑:「演じるって、どうしたらいいんだろう?」と悩んでしまって。そんな状態でお芝居をして大丈夫なのかなと、怖かったんです。でも、実際に稽古が始まるとメンバーのみんなが支えてくれて、楽しくお芝居ができました。まだ今は舞台の本番は始まっていませんが、チャレンジできてよかったと思っていますし、この壁を乗り越えて次のステップにつなげていきたいですね。
◆今回の舞台では「僕青」のメンバーが全員出演します。結成して1年が経ちましたが、改めてふたりが思う「僕青」の魅力を語ってください!
早﨑:「僕青」って、何かを届けるというよりも一緒に作っていくアイドルグループなのかなと思っています。応援してくださるみなさんと一緒に思い出を作って、一緒に青春していきたいという気持ちが強くて。私たちとの思い出を「青春だ」と感じてもらいたいですし、青春をまた送りたい・思い出したいという方にとって、私たちの活動が日々の楽しみになれば嬉しいですね!
八木:今の私たちは、まだ0から1を作っている段階です。それにより生まれてくるがむしゃら感、ライブもイベントもとにかく全力で1曲、1曲に力を込めているところが、今の「僕青」の魅力じゃないかな? メンバーは、北は北海道、南は沖縄出身の子がいて、年齢も14歳から23歳までと幅広いんです。それでも一体感があって、青春を感じられるグループだと私は感じています! すずが言っていたように「一緒に作れる楽しさ」があるグループだと思っているので、ぜひみなさんも私たちと一緒に「僕青」を作っていってください!
◆改めて、おふたりが思う本舞台の推しポイントを語っていただければと思います!
早﨑:全体的に悲しい物語ではありますが、なかには笑えるような面白いシーンもありますし、最終的には前向きな気持ちになれる作品だと思っています。自分たち自身も、役を演じる自分たちも見せる舞台になると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでみていただきたいです!
八木:主人公のとあが、壁をどう乗り越えていくのかに注目して欲しいです。私は本編のとあるセリフに感化されて、自分もちょっと前向きな気持ちになりました。みなさんにも私が感じたことをお届けできるように精一杯、舞台やお芝居と向き合いたいと思います! よろしくお願いします!
◆(こんな質問も!)おふたりが読者のみなさんに推したいエンタメは?
早﨑:ふたつあります! ひとつ目は、映画『ヒロイン失格』。私が小学生のときに見た作品なのですが、コメディ要素も入っていて、落ち込んだときに見たら「ふっ」って笑顔になれるんです。どこを切り取ってもニコニコできる、元気が出る作品ですね! もうひとつは「青春」と「夏」を感じられるドラマ『恋仲』。スイカ割りとか夏祭りとか花火とか、夏の青春がぜんぶ詰まっています! 純粋だけれどちょっと苦しいような恋愛が描かれているので、興味のある方はぜひ見てください!
八木:最近自分がハマっているものだと、もう私がオススメする必要もないと思いますが『名探偵コナン』です! もともとサスペンス作品が好きなのですが、推理を一緒にやっていく楽しさや、恋愛・友情が描かれているのも魅力的だなと思っています。あと、青春もので言えば、アニメ『響け!ユーフォニアム』を最近見ていて。私は吹奏楽部に所属したことはないのですが、吹奏楽部の大変さが見ていて分かりましたし、「ちょっと楽器を吹いてみたいな」とも思えました。青春が詰まったアニメなので、そういうのが好きな方には特にオススメですね!
そして、7月7日からテレビ東京系で放送されている『FAIRY TAIL 100年クエスト』です! 3rdシングル収録曲「友よ ここでサヨナラだ」がエンディングテーマになっていますので、ぜひチェックしてみてください!
PROFILE
僕が見たかった青空
ぼくがみたかったあおぞら…2023年6月にオーディション応募総数3万5,678名の中から選ばれた総勢23人のアイドルグループ。デビューシングル「青空について考える」は「第65回輝く!日本レコード大賞」で新人賞を受賞。8月7日(水)には3rd シングル「スペアのない恋」が発売予定。
八木仁愛
やぎ・とあ…2007年5月1日生まれ。東京都出身。A型。
早﨑すずき
はやさき・すずき…2005年3月13日生まれ。東京都出身。B型。
公演情報
舞台「夏霞~NATSUGASUMI~」
【場所】シアター1010(東京都足立区千住3丁目92千住ミルディスⅠ番館 10F)
【期間】2024年7月11日(木)~7月21日(日)
※全15公演。7月16日(火)は休演日
【チケット】全席:8,300円(税込/全席指定) ※来場者特典付き
チケット販売中
ぴあ:https://w.pia.jp/t/natsugasumi/
イープラス:https://eplus.jp/bokuao-natsugasumi/
楽天:https://r-t.jp/bokuao-natsugasumi
ローチケ:https://l-tike.com/bokuao-natsugasumi/
(Lコード:35456)
【出演】
八木仁愛/早﨑すずき
安納蒼衣/金澤亜美/西森杏弥/柳堀花怜/吉本此那
岩本理瑚/塩釜菜那/杉浦英恋
青木宙帆/秋田莉杏/伊藤ゆず/今井優希/木下藍/工藤唯愛/須永心海/萩原心花/長谷川稀未/宮腰友里亜/持永真奈/八重樫美伊咲/山口結杏
【脚本】
私オム
【演出】
村井 雄
【企画・プロデュース】
エイベックス・ピクチャーズ
【企画協力】
株式会社Ligareaz Management
【主催】
舞台「夏霞~NATSUGASUMI~」製作委員会
舞台・チケットの詳細はこちら
https://bokuao-natsugasumi.com/